キセキとラノベ 299 ページ29
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その後、思った通りに売店にいた紫原を連れ、氷室は陽泉の先輩らが待つ方へと歩いて行った。
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一方、誠凛の控え室に戻ってきた黒子と棚倉を迎えたのは、勿論リコの怒号であった。
「あ・れ・だ・け!早く戻って来なさいと言ったのに!どうしていつもそうやって心配させるの!?今度と言う今度こそ私、胃に穴があくかと思ったわよ!?」
「……ごめんなさい」
彼女がこうも素直に謝る相手も数少ないのだが(大抵は彼女の口が達者過ぎて言い負かしてしまうから)、リコに対してだけは、本当に頭が上がらないようだった。
「…っ、もう良いわよ、どんなに遅くなっても心配かけても、Aちゃんは戻って来るもの。…でも、本当に…心配してるんだから、」
「…はい」
「今度こんな事があったら、もう話があるのが赤司君だろうとAちゃんの親族であろうと会わせないから、肝に銘じておきなさい」
「…う、………母は…」
「肝に銘じておきなさい?」
「………はい」
そうして、怒りの矛先は彼女から外れ、黒子に向かった。
「黒子くんも!いつもいつも連れ戻しますって出て行って、結局いつも通りじゃ意味無いのよ!」
「…すみません」
「謝罪も言い訳も要らないから!…次の試合で今回のこの分、取り返さなかったらレギュラーから外すから!覚悟してやりなさい!」
「えっ……はい…」
怒号が過ぎた後、リコは彼女に近づいて耳元に囁いた。
「…怒ってごめんね、確かに心配ではあるけど、自由にしてもいいと言っているのはこっちなのに…お母さんの事もあるのに部に入ってくれたAちゃんには、感謝してるの。だから…」
そこまで言ってから、少しためて。
「……
その言葉に、ここに来て彼女はやっと笑みを浮かべた。
「はい、もちろんです。リコさん」
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西谷彩香(プロフ) - 如月レンさん» すいません、ふたりを危うく去らせる所でした← 氷室さんは前からフラグ立てていたので、こう言う結果になるだろうと思いこうなりました。頑張りますね!ありがとうございます! (2016年7月12日 19時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
如月レン - 西谷彩香さん» 氷室さんは、夢主に何の話をするのか、気になります。← 更新、頑張って下さい。 (2016年7月12日 18時) (レス) id: 84fcaaee34 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» そうですね、棚倉は冷たいようで最近冷たくないですから私にもわかりません← ありがとうございます! (2016年6月19日 21時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - 最新話読みました。紫原と氷室にどう反応するのでしょうか。更新頑張ってください。 (2016年6月19日 21時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 如月レンさん» 気づけばそうなってましたね。本来従兄弟なので、きっとそこまで悪くなかったのだろうという事でこうなりました。ありがとうございます! (2016年6月18日 14時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時:2016年4月3日 9時