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キセキとラノベ 234 ページ24

*








彼女の言葉に、涙が溢れた。
タオルで隠れた顔。俯いていて、余計見えなくなっていた。だが、



「…しょう」



ユニフォームを裾を握りしめて、黒子は涙を落とした。



「ちくしょう…」



タイムアウトが終わった時、コートに戻る直前、火神は言った。
黒子の頭に手を置いて、



「ムダなわけねーだろバカ。みんな信じてるぜ、お前は必ず戻って来るってな。今度はもう降りるのはなしだ。その間に俺がアイツに教えてやるよ」



キッと前を見据えて。



「ムダな努力なんざねえってな」



そう言って、コートに入っていった。
そんな火神の心情は、黒子を助ける、そう言ったものだった。

_________別に疑ってるわけじゃねぇ。けどもしアイツが戻ってこなかったら……キツイどころじゃねーなジッサイ。あんな小せぇ背中にもう何度も助けられてきたんだ。

_________信じろ…だが期待はするな。アイツが戻ってきた時、手遅れでしたじゃ話になんねー。青峰に勝てるかどうかそんなのもうカンケーねぇ…



「…今度は俺がアイツを助けるんだ!!」



青峰と対峙した火神は、木吉にパスを出す。そしてそれは、木吉によってゴールへ。

対峙した時、火神の雰囲気が変わった事に気づいた青峰は火神に言った。



「なんだ気のせいか、やる気満々のツラして出てきたと思ったけどな?」



その言葉に、挑発に乗ることなく、火神は返す。



「るっせー、今のはたまたま木吉サンがいいとこ面とってただけだ。安心しろよ、逃げる気なんてサラサラねーぜ」



そう言ってまた、青峰と対峙した火神がとった姿勢は、青峰と同じような、脱力した自然の構えだった。





*

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西谷彩香(プロフ) - 濁音さん。さん» ありがとうございます、気づきませんでした(笑)助かりました、修正しておきます! (2016年3月31日 8時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
濁音さん。(プロフ) - すいません、239話のイグナイトパスが、家族するパスになってます(ボソッ (2016年3月31日 7時) (レス) id: 0179ac39f9 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» 毎度コメントありがとうございます!なかなか更新出来なくはなりますが、勉強の休憩がてら、ちまちま更新していきます! (2016年2月13日 3時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - お知らせ読みました。しばらく寂しいですけど、受験頑張ってください。 (2016年2月12日 23時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» ありがとうございます!更新、頑張ります。これからもよろしくお願いします! (2016年2月4日 17時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/  
作成日時:2016年2月2日 23時

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