アイドルは私にとって別世界の住人でした。[九条天]

37話 ページ38

「あづぃ…………」


窓を開けると別世界にいるかのような熱気に襲われる。





暑い。暑すぎるよ。




「その暑さのように、天くんのことも、！！！

Aはこういうことには鈍感だから駄目なんだよ！！」



「話が噛み合ってない気がするんだけど、」



「気のせいだよ、」




てへっ、と笑って誤魔化す彩依が可愛いなと思う。





「Aは、天くんのこと、どう思ってるわけ？？？実に！！」



「んー、」





そりゃあもう、扱いは雑いし、裏表激しすぎて疲れる。疲れる。


小難しい人。





「なんか、なんか……。ダメイメージしかないんだけど、」



「それはおかしいぞ、」




「いいところを探せ！！」って言われたので、必死に探す。

ううん。なんだろう。ほんとに。




「あ、料理が上手い！」



「食べたことあるの？？？」



「前、一緒にドラマ見ることになって、ご馳走してもらった、」



「付き合っちゃえよ？？？？」

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