アイドルは私にとって別世界の住人でした。[九条天]

18話 ページ19

「い、いつまで笑ってるんですか。」



ムスッとした顔をしながら私は、隣を歩く楽さんに問いかけた。


楽さんは、先程から私の反応が楽しいのか、ずっと笑っている。





楽さんってそんなキャラだったっけ？ 違うよね？





「すまんすまんっ、それにしてもさっきから、お前は機嫌がわるいな」



「天さんから今日の朝ですよ？？誘われて来たら仕事だから来れないとかないじゃないですか？ 自分勝手すぎるんですよ、」





ため息をついてはお昼を食べようと決めた私達は楽さんの好きな蕎麦屋に入った。

嫌いじゃないので蕎麦屋でいいのだが、デート(？)に蕎麦はないよな？






「ほんとに今日は３人共オフだったんだよ、だから昨日は夜中まで龍の家で飲んでた。天も折角のオフだし映画公開だしって誘う気満々だったぞ。

結構前からな。

それで朝になって誘ったのはいいもののまさかの急遽生放送番組に出演依頼。
彼奴、プロ意識高すぎんだよ。渋々了承。

でも、お前を誘っていてやっぱ辞めるとかはないだろってことになり代理できたわけ。龍も来る予定だったんだが、酒で二日酔いだ、」



「なんかほんと乙ですよ。」






ため息をついては買った蕎麦を口に入れる。



美味しい。





グチグチ行っても無駄だ。天さんは超がつくほどの大人気アイドルなんだからね、




誘ってもらえただけで有難く思わないと。



それに、心配してくれた龍さん。


来てくれた楽さんにお礼を。






ってことで沢山遊ぶぞ！

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