アイドルは私にとって別世界の住人でした。[九条天]

5話 ページ5

「終わったー！！！」



ライブは終わった。




なんだろ、未知の世界にいた気分を味わったよ…あは……






「帰ろっか？」と隣で呟く彩依に頷いては歩き出す。







途中、グッズ売り場らしき物があり、凄い人。


人が多過ぎて、どんなものを売ってるのかわかんねぇぞこの野郎！！






「彩依は買わなくていいの？」






「んーん。大丈夫。！ これ以上Aを連れ回したくないしね！」








ここまで友達思いの子は初めて見たよ。ほんと彩依好き。






「それじゃ、行こっか！」









そういって歩き出しては人にぶつかった。



「ちょっと危ないでしょ！？」と文句を言ってくる。あんたがぶつかってきたんでしょ？と思うが素直に謝ろうとした。




そしたら今度は他の人とぶつかる。


またまたぶつかる。




そんなような、人波に流されるようなことをしていたら彩依とはぐれてしまう。





必死に戻ろうとするけど、忙しそうにするファンの人たちかな？がぶつかってきて身動きが取れない。








これは困った！！








「す、すみません！ 通してくださいっ…！！」



私の懸命なの声など聞いていないのかな？


人波に流されて窒息死しましたとか私やだよ？？




ぁぁー！！ 誰か助けて〜〜〜。！！！








っと思っていた時、私の心の声を聞いた誰かかな？


急に右手を引かれ、「馬鹿じゃないの？」と。

6話→←4話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す