Stupid love[フロイド] (ページ9)

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「明日、Aさんとお連れ様をモストロ・ラウンジにご招待することが決まりました」

「そのお連れ様ってヒトデくんのこと～？俺、ヒトデくんはやなんだけど」

「それは仕方ありませんよ。きっと彼女1人では無理だと仰いますよ」

フロイドはどこか納得していなさげだった

彼女はフロイドとは違い嬉しそうにしている

単純に少しでも彼に会えることが嬉しかったのだ

ブスっとしているフロイドの頬を彼女は軽く摘む

「痛いんだけどぉー」

「そんなに拗ねないで。仕方ないのよ…ただ、私はね少しでも貴方に会えるから嬉しいの」

「なーにそれ。いっぱい会えばいいじゃん。ヒトデくんなんか放っておいてさ」

「私もほんとは…」

「A」

「……エミリック」

彼女が何かを言いかけた時、それを遮るかのようにエミリックは声をかけた

アズールとジェイドの間に割入り、彼女の肩を抱くとフロイドを睨むように見つめた

「君は少々、気に入らないな」

「へぇ、俺もヒトデくんのこと気にいらねぇ」

二人の間には嫌な空気が流れる

それを断ち切ったのはアズールだった

「まぁまぁ、お二人共…女性が困っていますよ？嗚呼、エミリックさん。彼女にもお伝えしましたが明日モストロ・ラウンジにご招待させてください。今日のお詫びも込めて」

「私からもお願いします。お料理がとても美味しいとお聞きしましたので」

「君が言うなら仕方ないね…お邪魔させていただきます。アズールさんとジェイドさんと言いましたよね…彼にきつく言って頂いても？」

「「お任せ下さい」」

そう釘を指し、エミリックはフロイドに鋭い視線を残し彼女を連れ3人のそばを離れた

その後ろ姿を気に入らなさそうに見つめるフロイドとその様子を楽しむ2人

そして、後ろ髪を引かれるような切なげな彼女の姿があった

「ほんと気にいらねー」

「そう言えば、彼女もフロイドに会いたがっていたように見えましたよ」

「ほんと？」

「僕はこんな嘘を付きません」

「これは面白いことになってきましたね…ふふ、お前達、今日もよろしくお願いしますよ」

「「はい/はーい」」

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