Stupid love[フロイド] (ページ5)

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たった1日で、ジェイドの片割れを夢中にさせていた女性

そんな女性とフロイドは偶然にも再会した

しかし、その女性には婚約者がいたのだ

フロイドは自分が人間である彼女に ”恋”している事に気付かない振りをしている、馬鹿げていると

昔、ある人魚姫は人間の王子に恋をした

慈悲深い海の魔女と契約を結び

声を担保に足を手に入れ

そのおかげで人魚姫は王子と結ばれたのだ

人魚で初めて人間と婚姻をむすんだ人魚姫

皆、夢を見たのだ

数多くの人魚は人間と恋に落ちた

魔法士が現れたことによって簡単に足を手に入れることが出来るが皆が良い魔法士ではない

数多くの魔法士が高値で変身薬を人魚に売り押し付けた

しかし、当時の変身薬は今に比べ作ることが難しかった

不完全な変身薬を飲めば自分が求める姿ではなかったり時には命さえ落とした者もいたのだ

変身薬を飲むのは一か八か、賭けのようなものだったのだ

それをわかっていても人間になろうとする人魚達の気持ちが分からなかったのだ

そして、何時しか大半の人魚は「人間に恋をするなんて馬鹿げている、人魚姫の話はおとぎ話だ」だと考えるようになっていった

薬を飲み続けなければ足はなくなり人魚に戻ってしまう

人魚に戻ってしまえば彼女のそばに居続けることは出来ない

そんな本来人魚である彼は婚約者がいる人間の女性に恋をしてしまったのだ

もし、彼女達の婚約が愛し合っている上での婚約なのであればフロイドにきっと勝ち目は無いのに

「ねぇ、ジェイド」

「どうかしましたか？」

「これから楽しくなりそうだと思わねぇ？」

いや、勝ち目がなくとも彼はそれさえ関係無くしてしまうのだろう

自分が気に入ったものは手中に収めなければ気が済まない性格

こうなった彼にとって全てどうでもいいのだ

「ええ、そうですね」

「なんかジェイド、俺より楽しそー」

ウツボというのはもともと気弱な生き物だと言う

しかし、ウツボが身の危険(・・)を感じた時、その危害を加えた相手は容赦なく噛みつかれる

「お前達、なんでそんなに楽しそうなんです？まぁ、何となく分かりますが」

「ふふ、アズールには何も隠し事できませんね」

「私語はここまでです。さぁ、おもてなしをして差しあげなさい」

「はい/はーい」

RSAとNRCは真逆の存在

そんな学校に属する彼女をフロイドはどう手に入れるのだろうかとジェイドは楽しげに笑った

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