３４話 良い仲間を持った ページ42
「オレらはまだ買い物中だから」と政典が落とした買い物袋を拾いエレンは言った。しかし、政典がスマホの時計を見て「あ、」と言いエレンにスマホ画面を見せる。
エ「まったく…おまえらがドジ踏んだからたまご１パック８９円のタイムセール逃してしまったじゃん」
深「なんかわりぃ…」
本気で反省している様子の深弥を見てふっと苦笑する。
エ「いーよ、たまごよりおまえら兄妹のほうが大事だし。でも今度から妹ばっかりに責任押し付けるんじゃなくて、おにーちゃんとしておまえも確認ぐらいしろよ」
どうやら日和の身だしなみについて怒鳴った時のことを言っているらしい。確かにあれは言い過ぎたと今では反省している。「悪かった」と素直に謝ると、日和も「私も意識が足りなかったよ」頭を下げる。絵に描いたような実にいい兄妹だとエレンは常々思う。
エ「まだこんなとこにいると何が起こるかわかったもんじゃないからな。じゃ、また何かあったらオレたちを頼ってくれよな。ほら、兄ぃはデコピンだけで逝かせることできるから」
「デコピン百連発食らわすぞ」とテノールボイスで脅しをかける政典からギャーと猿のようにすばしっこく逃げるエレン。二人の遠ざかる茶番を見て気遣わせてしまったと気づく。二人のやさしさに何度救われたかわからない。
✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧
風螺と桜羽が我に返ったのは若い女性の「ご注文をお伺いします」の声だった。
日「えーと、私は『あつあつジューシーチーズinハンバーグ』のデミグラスソース１つ」
深「まぐろユッケ丼と、あと日替わり定食２つお願いします」
店「ご注文を確認します＿＿」
店員が注文を確認し終わると「ごゆっくりどうぞ」とファミレスのテンプレートのような挨拶をされた。
＿＿というか、ファミレスだ。
風螺と桜羽は慌てて当たりを見渡すと家族連れやせわしくパソコンをいじっているサラリーマン、中には水を飲みに来ただけのいかにも金を持っていなさそうなボロボロのポロシャツを着たおじさんなどたくさんの客で溢れかえっていた。全国に展開する有名チェーン店だ。二人が放心状態の中兄妹がファミレスにつれていってくれたみたいだ。さっきまでの騒ぎの中心人物である日和の姿を見ると帽子とサングラスをつけている。ここに来る間他の店も回っていたみたいで、かなりの時間我を失っていたみたいだった。
キョロキョロ見渡す二人に水を飲んでいた深弥は気づいた。
深「やっと気が付いたか」
文字数が……orz
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
