２２話 ばーか ページ27
深弥たちは出てきた料理を食べながら、事の成り行きを話した。
政｢なるほどなぁ、最近多発していた子供の誘拐に異能核か…そんな大ごとが裏で行われていたとはな」
エ｢にしてもマフィアか。おまえら物騒なことに巻き込まれちゃったんだな」
深｢他人事だな…と、言いたいところだが、他人事にしてもらって構わない。そして今言ったことはすべて忘れてくれ。エレンの言う通り物騒なことに巻き込まれてしまった。惡の華を壊滅することはできたが、桜羽が所属していたマフィアを裏切ってしまった以上俺たちは命を狙われることになることは間違いないと思う。…この飯を食っていったら俺たちは出ていくことにするよ｣
そう言って食事を再開した深弥。その姿はどこか寂しげに思えた。
エ｢何言ってんだおまえ」
その一言に深弥は面を食らった。
エ｢オレたちがそんなに頼りにならないって言うわけ？」
日｢でも、無関係な人たちを巻き込むわけには…」
政｢幼馴染なんだから、そんな遠慮しなくていいんだぞ。それに、忘れてくれと言われても衝撃的な話を聞かされたら忘れることなんてできないだろ」
深｢だがな…｣
なおも食い下がろうとする兄妹に流石にエレンも堪忍袋の緒が切れた。
エ｢幼馴染がマフィアに誘拐されてもうすぐ死ぬところだったのにふつう見逃せることができるかよおまえら馬鹿か。しかも、今も命の危機に瀕しているんだぞ。それなのに何の助けもなしに子供４人だけで生き残れるかよほんと馬鹿じゃねーの。オレだっておまえらと同じ異能力者だ。オレの異能力だったら危ないところでも瞬間移動できる。政典兄だっておまえら４人がかりでかかってきても倒されない強さがある。それなのにオレたちを頼らないってほんと馬鹿としか言いようがねーよ」
エレンは最後に「ばーかばーか」と付け加え、エレンの言い分は終わった。
深｢…ごめん。何も兄貴とエレンを信じていなかったわけじゃない。幼馴染だからこそ危ない目にあわせたくなかっただけなんだ｣
政｢そこがお前のダメなところなんだよ。お前は優しすぎるんだどんなものにも。少しくらい心を鬼にして俺たちを利用してくれたってかまわないんだぞ」
政典は深弥をやさしく諭した。
深｢そうだな…ありがとう。兄貴、エレン｣
風螺くんの立ち絵(飛ばしてもらって結構です！)→←２１話 腹が減っては戦はできぬ
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
