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11話 エロゲかよ。 ページ14

深「う、ん…?」

深弥はゆっくり瞼を開けた。どうやら長い間寝ていたようだ。頭が割れるように痛い。頭を触ろうと腕をあげると、ガシャンと重い金属のような音がした。そして、同時に腕も動きが規制された。びっくりして身体を動かそうとすると身体も動かない。どうやら、腕を背の後ろに持っていき太い鎖で太い鉄柱に巻かれているようだった。周りを見渡すと小さな小部屋で、日和と風螺も深弥と同じようにな体勢で熟睡していいる。
なぜ自分はこの状態に陥ってしまったのか。深弥は自分の思考をめぐらす。確か、メールで廃工場に呼び出されてそれで、風螺たちと出会って…。そうだ、黒ずくめの大人たちと戦闘し、桜羽に日和を人質に取られて抵抗できずにボロボロにされてしまったんだ。
痛む頭で過去を振り返ると本当に自分が情けなく思う。あの時自分が妹をそばで護っていればこんな状況にはならなかったはずだ。深弥は歯噛みする。

深「…くっ!」

どうしようもないということは頭の中では理解してはいるが、この状況を打破しようとせずにはいられなかった。深弥は身体を激しく動かして鎖を解こうとするも、ただ、空しく金属の擦れ合う音が響き渡るだけだった。
すると、部屋の外からヒールのような高く空しい足音が聞こえてきた。足音はどんどんこちらの部屋に近づいているようだった。深弥は動けないとは理解しているが一応いつでも能力が発動できるように、警戒をする。深弥は二人を起こそうと声をかけるも、深い眠りについているようで起きる気配が微塵も感じなかった。起こすことを諦めて深弥は目の前に佇む扉を凝視する。キイとドアノブが音を立てて回り、ドアが静かに開く。

桜「おはよう…と言ってももう夜なんだけどさ。よく寝てたね、元気にしてた?」

桜羽の皮肉とも取れる言葉を無言で返す。返事が返ってくるとはそもそも期待をしていなかったのか、桜羽は話を続ける。

桜「そうそう、君たちの異能力は僕が封じたから」
深「!?」
桜「ボクの異能力は『ブラックホール』。あらゆるモノを異能力で吸収するんだ。異能力とて例外じゃない。君たちが騒ぎ立てると面倒なんだ。また怪我人なんて出したら上からひどく怒られちゃうからね」
深「…何しに来た」

深弥の殺意が籠る睨みで桜羽は思わずクスッと笑ってしまう。

桜「そう目くじら立てないでよ。ボクは君たちを殺しに来たんじゃない」

そういうと、桜羽は深弥にいきなり抱き着いてきた。

異能力の設定(桜羽)&作者のちょっと小話→←10話 事のはじまり


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設定タグ:オリジナル , コメディ , 異能力   
作品ジャンル:ファンタジー
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います!めっちゃ童顔なんで( ´艸`) (2018年8月2日 20時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!!!私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます!!今後ともよろしくお願いします!(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます! (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とりっぴー | 作成日時:2017年11月2日 22時

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