【及川徹】私は、俺は、あなたを尊敬しています。 (ページ37)

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なぜか怒っている私。そして及川も

及川とけんかをすると私は必ずいつも謝る

なぜならばだいたい私が悪いから

当たり前だけど。

今回も私の自分勝手な感情のせいでこういう結果になってしまっている

でも

及川の前ではなんでか素直になれなくて
今も握らていた手が離されてさみしささえも覚えてる

脈もすごく早く打っている

及川「帰ろうか」

及川は私の隣にきてさっきとは違って私と歩幅を合わせて帰ってくれた

欲を言うなら本当は手もさっきのままがいい

及川「A」

家の前についたときそう呼ばれた私は最大に鼓動が早い

及川の顔さえもみれないくらい

A「…なに？」

さぁぁぁぁぁ

住宅街なので風がよく通る

でもこの風の音がこんなによく聞こえるくらいあたりは静寂なのは初めてだ

まるでその世界に私と及川しかいないような

及川「浴衣、似合ってたよ。きれい」

言ってくれた

本当は期待していたその言葉

A「ありがとう。今日は本当にごめんね。じゃぁね」

私はもうこれ以上言葉を発してしまうと自分が自分じゃなくなりそうな気がしたのでお礼だけを言って部屋に入った

けど部屋に入ってもおさまらないドキドキ

もうここまできたらなんでこんなになっちゃったのかさすがの私でもわかる

今まで気づかなかったのかいや、気づきたくなかったのかもしれない

白布「Aさんは俺のことを好きじゃない、だから終わりにしましょう」

あの時の言葉を思い出した。そういうことだったのか

及川に恋をしているっていうことが

―――――１１月

入試を目前と迎えた私は引退したのちに暇もなく入試を迎えようとしていた

A「岩泉ぃ」

机に突っ伏してほかのクラスに遊びに行っている及川をいないのを理由に私の話を聞いてもらおうとしたのだが

岩泉「お前、告白しねぇの？」

A「は！？」

思わず大きい声を出して体を起こしてしまった

なにを突然、告白なんて

そんなの及川じゃなかったら多分また違ったと思う

実際白布の時私的にはすごく攻めた気がする

振り向いてくれる瞬間が好きらしい
けど

A「及川は幼馴染だから…」

幼馴染ってこんなに距離が近いから自分の気持ちに気づいたときはいける気がした

A「んだけどなぁぁぁぁ」

花巻「お、悩める乙女ですね！これは一生の俺らの宝になるんじゃねぇか？」

松川「あの時とは完全に違うからなぁ」