9 ページ9
吉良さんの家は一人暮らしするには少し広い間取りの家でした。
部屋に通されると何も言わずに紅茶を出してくれました。
レモンと角砂糖が1つ添えられています。
「いただきます」
レモンをふたくぐりさせて砂糖を溶かし入れます。
ほんのり黄色く染まったレモンティーを口にすると、ふんわり香りが漂ってきました。
「子供が好むようなジュースなんかはなかったんだ、すまないね」
「いいえ！紅茶、とても美味しいです」
気を遣わせてしまったようで、申し訳なくなりました。
部屋を見渡すと、たくさんの賞状やトロフィーが目につきました。
しかしそれはどれも3位のもので、どうも吉良さんらしくないと私は思いました。
私が見る限りでは端正な顔立ちと気品高い雰囲気からして、仕事を何でもこなすような姿が似合うような人なので何故かそこが気になったのです。
器用貧乏なのかな、なんて実に子供らしい考えを張り巡らせていると、吉良さんは気づいたようで「過去のものさ」と笑いながら空いたティーカップを台所へ持っていきました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
笹本(プロフ) - あさん» すいません、以前の更新で間違えて設定変えてしまったみたいです。勘違いさせてしまって申し訳ないです。 (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 92ae9a34fe (このIDを非表示/違反報告)
あ - オリジナルフラグ外して下さい。評価してもらいたいならまずルールくらい守らなきゃでしょうが。初心者でもそれくらい確認しなきゃでしょ (2019年8月5日 15時) (レス) id: 16b5129cb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笹本 | 作成日時：2019年1月2日 2時
