くまちゃんが繋いでくれた恋《KI . F》part4

冷たい笑顔 ページ25

藤：「２人とも黙れよ…
俺、聞いてないんだけど
いつ隼人の家行ったの？」


鳥：「オーディションの日だよ」


藤：「俺はお前に聞いてないから
Aに聞いてんだよ！！」


A：「別になんにもなかったの
こんなの全部ウソだから」


藤：「あっそ…
ウソ…
でも、こんな無防備な寝顔みせて
そんなに隼人といるのがそんなに心地よかった？」


冷たい笑顔で私に言う


北：「藤ヶ谷、落ち着けって」


A：「そんなわけないじゃん
ねぇ？信じてよ」


藤：「はぁ？
無理に決まってんだろ
こんなもん見せられて、聞かされて…
Aは俺がそばにいなかったら
すぐ他の男のことに行くんだな…
よくわかったよ」


なんで信じてくれないの…


こんなの嘘って


すぐ見抜いてよ


私は太輔しか見てないのに


太輔しか見れないのに


なんでなの…


藤：「やっとわかったよ
最近よく携帯気にしてたのも
コイツと連絡とってからだろ？」


A：「…違うって。」


涙が止まらないよ…


藤：「聞こえないんだけど」


北：「藤ヶ谷、言い過ぎだって！」


怒りにふるえた声が聞こえていた空間に


沈黙ができる


鳥：「２人とも付き合ってたんだ…
俺、余計なこと言っちゃったみたいだね
ごめん…」


藤：「別にいいって
もうAの顔なんて見たくない
隼人、お前のとこで雇ってやってよ」


鳥：「でも。」


藤：「いいから！！」


それは


別れようって


意味だよね…


A：「わかった。
もうここから出ていく」


これじゃ、鳥井さんの思うツボだってわかってるのに


ここにいたら泣き続けちゃう


私は部屋に上がって


最低限の荷物をまとめ始めた

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