任務 ページ8
夏油side
弱い呪霊しかいない。あとちょっとだと油断したのがいけなかった。
上から強い呪力で強化された攻撃が飛んでくる。
ギリギリまで気づかなかった。ヤバい、避けられそうにない。
大きく食らうことはなかったが、かなり食らってしまったみたいだ。
このままだと呪霊玉にすることは愚か、逃げることもできないかもしれない。
そう思った瞬間。Aが現れた。
Aは早く逃げろ、休め、という呪術師たるもの逃げて、休んでもいいのだろうか?
Aは必死で逃げろと言う。そこまで必死で言われると逃げないとこちらが
悪いみたいな感じがしてしまう。しかもAの澄んだ瞳で訴えられると逃げても
良いような気がしてきた。
「分かった!ここは任せたよ、すまない」
そう言って少し遠いところに逃げる。
その瞬間強い呪力を感じた。今まで感じたことがないくらいの強さだ。
これはAの呪力なのか?
どうやって、この呪力を出したんだ?
頭の中が混乱していくのが分かる。
『大丈夫?夏油君!』
Aの声がする。もしかしてあの呪霊を一人で祓ったのか?
この人最強って本当なのか・・・
『怪我みせてくれる?』
人の心配までしてくれるなんて・・・
「いいよ」
『傷深いなぁ・・・今から硝子の所行っても出血量多すぎてヤバいかもなぁ。
よし治すか。』
とか言っている。え?反転術式使えるのか?
『ちょっと触るよちょっと痛いかもごめんね』
「っぐ、うぐっ・・」
そしてAが触って呪力を込めたとき怪我が治っていくのが分かった。
「マジか、ありがとうA」
『全然いいよ。でも完全には治ってないから後で硝子に見てもらってね』
とか軽く言っているマジか。ホントにこの子最強だ。
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作者名:アヒルさんとクマさんのお家 | 作成日時:2022年7月21日 15時