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嫉妬 ページ9

you side





「え、江口…?」




私の腕を引っ張って、どんどん進んでいく江口。




梅原「江口さん、姉貴の腕取れちゃう」




江口「あ、ごめん」




「いや、取れはしないけど…」




裕一郎が声をかけてくれたおかげで江口が止まる。




梅原「………じゃあ俺は行くんで」




「う、うん、あ、じゃあ鍵」




梅原「ありがと」




鍵を渡して、次の仕事に行った裕一郎。




江口は黙ったまま。




「えーと…江口…?」




私がそう声をかけると、そのままどっかにまた引っ張られる。




入ったのは休憩室。




誰もいない。




ドアを閉めてすぐにまた引っ張られて今度は江口の腕の中へ。




いや、引っ張りすぎ!と言おうとしたが、江口の抱きしめる力が強くて、それよりもどうしたの?が先に出てしまった。




江口「……はぁ…最初はちょっとドヤって見てたけどチヤホヤされすぎ」




「…え」




江口「いい?梅ちゃんと宏太朗と俺以外に手料理とかダメ!」




「…真礼は?」




江口「…………真礼さんは許す…」




「…ふふっ」




いじけてるような声に少し笑ってしまう。




江口「何笑ってんの」




「…嫉妬?」




江口「…………するに決まってんじゃん」




「んふふ」




江口「何その笑い方」




「…もしかして今まで我慢してくれてた?」




江口「………うん、ずっと我慢してた」




また抱きしめる力が強くなる。




「痛いよ江口」




笑いながら優しく江口の胸らへんを叩く。




「……気をつけるね」




江口「…うん」




「…嫉妬しなくても、私はもう江口しか見えてないから」




江口「!」




そう言うと、力が抜けたように私におっかかる江口。




江口「…そういうことあんまり言わないで」




「照れる?」




江口「むしろ照れない人なんかいないよ」




私は江口の頭を撫でる。




「さ、江口、私そろそろ行かないと」




江口「もうちょっと」




「ダメです、遅刻しちゃう」




江口「んーーー…」




最後に私を思いっきり抱きしめて、離れる。




江口「…はぁ…頑張れる」




「うん、頑張って」




私たちはそう言い合って、それぞれの仕事に行った。

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すもも*(プロフ) - 恋優さん» コメントありがとうございます!お待たせしてすみませんでした!これからもよろしくお願いします!! (2020年12月27日 11時) (レス) id: 21cf1f4707 (このIDを非表示/違反報告)
恋優 - 初めてコメントします、ずっと読ませていただいてます。凄く面白くてずっとニヤニヤしながら読んでます続きが楽しみです!待ってます (2020年12月25日 15時) (レス) id: 99572762d6 (このIDを非表示/違反報告)
すもも*(プロフ) - サチさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです!私もむふふしながら書いてます…。頑張ります! (2020年10月8日 0時) (レス) id: 21cf1f4707 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初コメです。ずっと読ませて頂いてます。すごく好きな作品です!4辺りになってから、読みながらニヤニヤしてしまいます。続きが楽しみです。頑張って下さい! (2020年10月7日 22時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
すもも*(プロフ) - 蜂蜜色さん» ありがとうございます!!! (2020年10月1日 20時) (レス) id: 21cf1f4707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すもも* | 作成日時:2020年10月1日 14時

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