これは恋ではない。 (ページ4)

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風丸達が走り終わると円堂がげっそりした顔で練習に来た。

『お、無事に乗り切ったみたいだね』

円堂「もう限界だ……」

秋「お疲れ様；」

風丸「今さっき走り込みが終わったところだ」

円堂「ありがとな、風丸」

『円堂もやらなきゃダメだからね？』

円堂「えー、俺も早くボール触りたい！」

鬼道「ダメだ。怪我をしたら元も子もないだろ」

豪炎寺「走り込みなんてすぐだろ？」

円堂「……分かったよ」

あの鬼の補習を乗り切ったのだから今すぐにでもボールを触りたいのだろう。

仕方ないなー。

『じゃあ私と走るか。走る相手がいた方がモチベも上がるでしょ？』

円堂「いいのか？」

『いいよ。走るの好きだし』

Aは軽くストレッチをして円堂と走り始めた。

『ファイトファイトファイト』

円堂「ファイトファイトファイト」

高く結んだポニーテールが左右に揺れる。
地味に痛いな。

春奈「A先輩ってキャプテンのお母さんみたいですよね」

秋「面倒見がいいものね」

夏未「というより、部活のお母さんって感じよね」

マネージャー達がAをお母さんだのなんだの言っている間、二人は一生懸命走っていた。