雪の日、僕らは確かに永遠を誓った【竈門炭治郎】

25日 ページ25

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私の手首を掴んでいた炭治郎の手はスルリと移動して私の手のひらから包み込むように握った。その手を私の膝上に置いて、炭治郎自身は私の前で跪いた。









「俺もまだAさんが好きです。だからもう一度俺とやり直してくれませんか？」









何を言ってるんだろう、この子は。そんなことしたら私の考えも全部水の泡じゃないか。









「Aさんにとっては、酷なことかもしれません。でも俺がAさんの限られた時間の中で、生きたいと思える理由になれたなら、こんなに嬉しいことはないです」










溢れて溢れて止まらない涙を炭治郎が拭ってくれるけど、恐らく間に合ってない。









「私の病気はっ……！筋力が低下して段々四肢が動かなくなって、舌も動かなくなるから喋れなくなってっ……！いずれは呼吸筋も動かなくなるの！そのまま死んじゃうの！」

「！………っはい、」

「毎晩毎晩、明日はどこが動かなくなっちゃうんだろう、1ヶ月後は、半年後は、1年後は、2年後は。自分はどんな姿になってるんだろうって想像するだけで怖いの……！」

「………はい、」

「でも1番嫌なのは……！炭治郎が泣いた時、涙を拭えないようになること、炭治郎が甘えたい時に頭が撫でられないようになること、炭治郎が寂しい時、抱き締めてあげられなくなること……！そんな日が来るのはもう決まってるの！必然なんーーー」

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