GOAL.111 ページ14
散々荒れ狂った玲王くんは、ようやく落ち着いたのか大きなため息をついて言った。
｢A、お前はひとつ大きな勘違いをしている｣
『は、はい。何でしょうか』
先程の玲王くんの乱れっぷりに動揺したまま、地雷が分からないので思わず敬語になってしまう。
｢俺は別に凪と買い物に行きたかったわけじゃないし、別に凪とは普通に話せるし。とにかく俺が言ってたのは凪に対してじゃない｣
『ゑ？』
｢なんでここまで言ってわかんねーんだよ！鈍感ヒロインって呼ぶぞ！？！？｣
『ﾋｪｯｯ』
どうやら再び地雷を踏んでしまったらしい。玲王くんが情緒不安定すぎる。鈍感ヒロインって……私かなり恋の矢印には敏感なタイプなんだけどな！？
「俺が言ってたのはお前のこと！！つまり俺はAが好きなの！これでわかったか！？」
捲し立てる玲王くんの話を理解するのに、タイムラグが生じた。ていうか脳みそが考えることをやめた。脳が再始動した瞬間、じわじわと顔に熱が集まる。その反応を見て、玲王くんは落ち着いた。その代わり私が落ち着かなくなってしまったけれど。
「やっぱりレオも？もうこれ以上ライバル増やされるとめんどくさいんだけど」
｢めんどくさいんだったら引けよ｣
「ヤダ。俺、Aのためならなんでも出来るし」
「まぁ、唯一お前が能動的に動くのってAのためぐらいだもんな。でも、いくら凪でもAだけは譲れない」
……なんか私を置いてきぼりに、苛烈な論争が繰り広げられている。でも拳で語り合おうぜ精神の人たちじゃなくてよかった。実に平和的である。
「あー、もう最悪。ちゃんとした告白プラン考えてたのに全部台無し」
玲王くんが頭を掻きながらこちらへ近づいてくる。い、嫌な予感……！
正面に立った玲王くんは少し逡巡する仕草を見せつつ、控えめに私の手を握った。手、というか指を。
「何のフィルターなしに俺自身を見てくれるAが好きだ。多分、今はいろんな奴らから告られて混乱してると思うから……返事はいくらでも待つ。でも最終的には俺を選んで欲しい」
……なんて狡い告白の仕方なんだ、と思った。
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名無し9173号(プロフ) - 振り回される夢主ちゃんみたいです！すっごく面白くてイッキ見しちゃいました🥺💗 (5月10日 16時) (
レス) @page49 id: b9d4977b11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーあ - まじで最高すぎです！！新英雄大戦の先も見たいです!!これからも頑張ってください📣✊🏻 (12月11日 10時) (レス) @page49 id: f24c4f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 凄く面白いです！！新英雄対戦で外国人選手に言い寄られたり、振り回される夢主みたいです！！続きお願いしますm(*_ _)m (8月12日 9時) (レス) @page45 id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ(プロフ) - アディショナルタイムが一番好きです！！続き楽しみにしてます！！！！！！ (7月1日 0時) (レス) @page43 id: faa7a99a5f (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - みのみのさん» めっちゃ一気に増えましたよねwwwwww何かもう自分の作品埋もれまくってます薄々そうなることには気づいてましたがwwwwwwそう言ってくださって嬉しいです！更新頑張ります！ (6月26日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2022年10月3日 15時
