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67. ページ20

うちのマンションはよくある地下に駐車場が存在するタイプで、若狭くんのバイクが停めてあるのもそこだった。




『あ、若狭くん。私スカートだからバイク乗れない……』



しまった、そこまで気が回っていなかった。思ってたより浮かれぽんちだったらしい。自分の頭の悪さに頭痛がする。




「ンなこと知ってる。だから、コレ」




そう言って彼がポケットから出したのは車のキー。




「つってもオレはバイク派だから、レンタカーだけど」




どうやら管理人さんに了承を得て、特別に数時間だけ駐車させてもらっているらしい。




助手席に乗り少し暗くなり始めた道を走る。




『どこ行くの?』




「それは言ってからのお楽しみ」



そう言ったきり、若狭くんはデートプランについては話さなくなってしまったので、その件を探るのは諦めた。




3、40分程走って、着いたところはーーー




『スカイツリー……?』



クリスマスっぽくライトアップされたスカイツリーだった。恥ずかしい話だが、私はスカイツリーを訪れたことがない。ソワソワしていると、若狭くんが顔を覗き込んできた。




「もしかして高いところムリとか?」




『いや、好きです』




なんで敬語、と微苦笑を落とす彼。ダメだ、今日の若狭くんがいつも以上にかっこよすぎて、頭が正常に機能しない。何をしても絵になる人だなと思った。




順番が来て私たちが乗ったエレベーターは、アナウンス曰く”夏”のものだったらしく、隅田川の空が天井を彩った。



『綺麗だね』



「ウン」




昔からこういう綺麗なものが好きだった。でも、お父さんもお母さんも知らない。あの二人は私が好きなものを知らない。タバコが欲しくなったけど、さすがにこの格好では吸えない。でもモヤモヤして燻っていた思いは、エレベーターが開いて展望デッキに降りた瞬間に消えた。





『!……!!』




声も出せず、若狭くんの腕を叩くことでしか感動を表せない私に、若狭くんは笑った。




「オマエ、こういう夜景とか綺麗なもの好きだから。絶対見せたいなって思ってた」




若狭くんは気づいてたのだ。直接言葉にしたことは無かったけど、学生時代にたくさん夜景を見せに連れて行ってくれてたのは、つまりそういうことだろう。

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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 今牛若狭   
作品ジャンル:恋愛
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - やばい好き。これだからワカは最高なんだ (12月11日 0時) (レス) @page44 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんな(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした(TдT)人生のバイブル?にします!子供4人は多いなw (11月4日 14時) (レス) @page43 id: c8a07ba8e1 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とちさん» ありがとうございます、友人の布教活動のおかげ(?)ですかね……絶対役に立たないけどwwwwww (2023年5月4日 10時) (レス) id: 1eabdc05d7 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - NIKOさん» 夢主の反撃が始まりますよォ!! (2023年5月4日 10時) (レス) id: 1eabdc05d7 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - ゆんなさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!続けることにしました! (2023年5月4日 10時) (レス) id: 1eabdc05d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかね | 作成日時:2022年4月19日 4時

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