続・従兄弟が最強なんだが【呪術廻戦】

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長年Aを見てきたからか、彼女の考えていることは手に取るようにわかる。




きっと今の沈黙はどこから話そうかと整理しているんだろう。




『憂太から聞いたんだけど』




「うん」




『特級に推薦するって。でも私そこまで実力が伴ってない気がして』




僕の従姉妹なのに、彼女はいまいち自分の力を信じきれていない。ポテンシャルはかなり秘めている。それこそ僕の後に最強の名を背負っていける程度には。




それでも自分の力を信用出来ないのは、間違いなく伯父さんやクソ女たちに虐げられてきたせいだ。




『だから式神を強化するだけじゃ足りないなって思うし、胸を張って特級だって言えるようになるには相伝の術式を使いこなせれば……って思って』




「ふーん……」




無下限、敵対する禪院家の相伝の術式。それらを持っててこれ以上何を望むんだよ。まあ特級に推薦してくれって憂太に頼んだのは僕だけど。




『あと私が強くなれば悟の負担も減るし、何より仲間も死なない。傑くんみたいな人を出したくない。あと五条家ぶっ壊しに行った時の父親の顔が見ものだよねぇ』




ーーーーだからさ、教えてよ。




Aの原動力が未だに傑っていうところがいけ好かないけど、彼女が強くなりたいと願ったのは僕のため(意訳)ということらしいから！もうこれは承知するしかない。




あとやっぱりAと血の繋がりを感じた。最後にニヤットした含み笑いが僕そっくりだ。




「いくら世界一可愛い従姉妹だからって甘やかさないからね」




『ドンと来いやァ！』




「で、術式の名前はどーすんの？」




『当てつけに「黒」って言いつつ「蒼」ぶっぱなしてやろうかな』




相伝の術式なので結局蒼、赫、茈のままになった。

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