GOAL.31 ページ32
「……どけよ」
『どかない。どいたら凛、こいつのこと殴るでしょ』
「殴ろうとしてんだよ」
馬鹿だ、生粋の馬鹿だ。目先のことばかりに囚われて、結果もその結果に伴った凛の評価も何にも考えちゃいない。
『殴って何になるの？てか立場的に殴りたいの私だし』
「こいつだけは許さねぇ。てめぇは許せんのかよ、慰み物にされそうになってんだぞ？」
いや許せるわけないでしょ馬鹿？(ｎ回目)私は私のやり方でこいつにちゃんと正々堂々報復するわ。(え)でもね、
『ねえ凜、あんた冴くん超えるためにここに来てんだよね？』
「……それがなんだよ」
『ここで傷害沙汰なんて起こしたら、スポーツマンシップに反する行為として即送還(知らんけど)。そうなったらこんなチャンスもう二度と訪れないかもしれない。それでいいの？』
まああのエゴイストな兄がスポーツマンシップを重んじてるとは到底思えないけど。他のみんなも割と軽い殴り合いはしてるしね。
でも私は凛には、凛だけにはその道理に外れたことをして欲しくなかった。彼が愚直にサッカーを愛してきた毎日を、伊達に4年間見てきたわけじゃない。
「チッ」
凛はとうとう折れたのか舌打ちだけ残してその場を気怠げに去っていった。
さて。
「何？妹ちゃん、やっと俺の相手してくれる気になった？」
ニヤリと笑う彼ににっこりと笑顔を向ける。この手は使いたくなかったが妹の貞操の危機だ、許せクソ兄貴。
常に持っとけと手渡された何かのスイッチ。そう、この施設に備わっているらしい対暴動用の電気ショックのスイッチだ。私に渡されたそれはスタンガン程の威力まで落としたやつらしい。
ポチッと押すとバチチッと音が鳴り、触覚男が仰け反って倒れた。今だ、逃げろ！！！！！
これを持たせるべきだと
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ブルーロック」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推し大好きスイーツ男子 - 糸師冴は恋愛年齢（？）が小2だった…ってコト！？(((ｽｲﾏｾﾝ この作品ホント面白いです！作者様想像力豊かですね！ (5月27日 14時) (
レス) @page50 id: 8375d4bf82 (このIDを非表示/違反報告)
らぅ - 35ページの不意打ちすぎる浜ちゃんの着信音で咳き込むほどむせてしまったwwww (2022年11月12日 19時) (レス) @page36 id: 16acb14485 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - まるさん» アニメが始まったら一気に増えそうですよねwwwwそれに期待するしかない、！！！辛い現実だ🤦♀️ (2022年3月24日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - チベスナさん» 返事が遅れて申し訳ありません！！自分もないことに絶望して自給自足することにしました……。チベスナ様の夢小説も読みたいです、！ありがとうございます、頑張ります！ (2022年3月24日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
まる - ブルーロック夢本当に無い､､､そんな時にこれを見つけたんですけど、めっちゃ好きです。マジで最高です。 (2022年3月23日 22時) (レス) id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかね
| 作成日時：2021年4月14日 2時
