リトグリちゃん短編集3。 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:4,700 hit

＊ページ3

＊

か「まゆ、大丈夫？」

M「んーー……」

聞こえているのかいないのか、曖昧な返事を返すまゆ。

全然大丈夫じゃないのなんか一目瞭然なのに、落ち着かなくてさっきから何度も聞いてしまう。

今、私とまゆ以外の3人は、楽屋の片付けなど帰るまでにやらなきゃいけないことをやってくれてる。

私も、具合の悪いまゆが早く帰れるようにって手伝おうとしたんだけど、「かれんはまゆのとこ担当！」と芹奈に返されてしまった。

でも確かに、まゆもこんな突然具合悪くなっちゃって訳わかんないと思うし、心細いはず。誰かが側にいてあげた方がいいのは確実だと思う

それが、私でいいのかは分からないけど。

か「気分悪いとか、そういうのはない？」

M「……たぶん」

か「ん、そっか…もし何かあったら言ってよ？」

相変わらず顔色は真っ白だし、手も冷たい。

こんなに辛そうなのに、私は側にいてあげることしか出来なくて。なんにもしてあげられないのがもどかしい。

せめて、少しでもしんどいのが減りますように、楽になりますようにって、そっと心の中で祈り続けた。