[朔間零]ずっとまえから。[朔間凛月] (ページ33)

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画面を見ると…これはAからのメール？

日付は事故にあった日だ。

…おそるおそる内容を見ると俺は頭が真っ白になった。

『ねぇ。Aって俺のこと、好きだったの？』

泉：「そうじゃないの？」

はっ？

『嘘はやめてよセッちゃん。』

泉：「俺がそんなくまくんのためこんなデレデレなメールしないしあの子は旅行に言ってたんだからこの時間に打つことは不可能でしょ。」

正直信じられなかった。

なら俺は今まで何をしていたんだろう…。

ずっとAを傷つけていたいただけじゃないか

なんでずっと信じられなかったんだろ。

『でもA、兄者と楽しそうに話してて…幸せそう顔してて。』

泉：「それはくまくんのために作るチョコについて意見を聞きに行ってたの。そりゃあ好きな人のこと考えてたら幸せそうな顔するだろうねぇ。」

ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

最近ほんとに涙脆くなってきたきがする。A関係の時だけだけど。

『A、そばにいたいって思ってくれたんだ。俺は怖くて逃げたのに。』

泉：「うん。」

『どんなときがあってもって…。』

泉：「うん。」

『セッちゃん、俺決めたよ。』

泉：「うん。」

『俺はやっぱりAの傍にいるよ。どんなことがあっても、記憶が戻らなくても。Aがそうしようとしてくれたのなら。』

泉：「難しい道だとおもうけど？」

『くじけそうな時はいーくんがなんとかしてくれるでしょ。』

泉：「はぁ…あんたら２人はぁ！」

泣くのはもうやめるよ。A。

こうして凛月はどんなことがあってもAの傍にいることにした。どんなに険しい道でも彼女が零の事を好きだとしても。

《思い出したらギュッて抱きしめてあげるから》