静寂 ページ2
「Aって地元東京って言ってたけど、実家は帰らなくてよかったのー?」
お腹も満たされて心も満たされて
2人でベッドに入って一旦寝ようー
ってなった中、
何気なくはじまった会話
A「あーえーと、お母さんのところには行ってきたよ昨日」
「あ、ちょっと帰ってたんだ?」
A「うーん、」
珍しく煮え切らないAの返事に
違和感を覚える
「訳あり?」
A「いや、あんまり楽しい話ではない、かも、」
横になって、向かい合わせで話してるのに
Aの目は全然こっちを向いてくれなくて
そういえばAの口から
家族の話が出てきたことはないし、
出会ってから付き合うまでが
早かったこともあって
俺から聞いたこともなかった。
「…Aが話せるなら聞きたい」
不安そうに俺の方を伺うから
Aの冷たい手を優しく握る
A「いつか話そう、って思ってなかなか言えなかったんだけど」
A「わたし今は家族がいなくて、」
包んだAの手が
小刻みに震えてて
綺麗な目は心なしか赤くなってる
A「お父さんは産まれた時からいなくて、お母さんは施設で育った人だったから家族がいなかったのね。
だからおじいちゃんとかおばあちゃんは
いなくって、わたし兄弟とかもいないから。」
「今お母さんはどこに住んでるの?」
A「わたしが働き出して2年目だから、今から7年前かな。病院から連絡が入って、わたしが行った時にはもうだめで。心不全で倒れて急死だったみたい」
A「昨日はお墓参りに行ってきたよ」
冷たい静けさで
部屋がいっぱいになる
632人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほーちゃん(プロフ) - 最近更新されなくて寂しいです。更新再開待ってます! (2020年3月10日 0時) (レス) id: b77d86ce83 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ぽむさん» 1からですか!( ; ; )嬉しいです…応援にとっても励まされてます。これからも更新頑張りますね! (2020年1月17日 0時) (レス) id: 9b703cb6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 本当に大好きです!!くまこさんが更新してくださる度に1から読み直してしまいます。 (2020年1月16日 23時) (レス) id: 9264be83f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くまこ | 作成日時:2020年1月16日 22時