ぼくは溺れる 2

< 溢れる ページ21

(裏の描写があります！苦手な方は飛ばしてください)


裕太「はぁ……っ」


「ぁっ、あ、……んぅ、っ」




部屋には肌が擦れる音と


そこから漏れる水気を帯びた音が溢れてて



自分から発せられる嬌声は


どこか他人事みたいで


もう恥ずかしい、とかそんなの忘れて




ただただ裕太から与えられる快感に


身を委ね


節々から滲み出る愛を感じながら



だんだんと追い詰められてく。




わたしの腰を押さえて


抜いては、奥の1番苦しいところを突かれて




「ぁっ！やぁ、…や、」


裕太「はぁ、っ……そこね…、」




裕太の体は


脱ぐとちゃんと逞しくって



裕太の首に腕を回して抱き寄せれば


少し嬉しそうにわたしの方に体を


落としてくれる



それでも甘い律動は止まなくて



何度も激しく腰を打ちつけられて、


貪るような荒っぽいキスにも感じて


裕太のいつもよりとろんとした目に


わたしも酔って




「もぅ、…ぁ、ごめん、っ……」


裕太「俺、も……はぁ、ぁ…」





達した裕太の体重がわたしに


全部寄りかかってきて



重たいんだけど、それさえも今は愛おしくい。




耳元で乱れた息を整えてると思ったら



耳をそっと舐めはじめて、




「ひゃ、！」


裕太「ふふふ、ひゃ！てなにー？ひゃ！って」


「もぅ、意地悪だ」


裕太「優しくしたじゃん。俺もっと意地悪だよ本当は」


「優しかったけど…」


裕太「Aなんだかんだ絶対Mだから大丈夫だよ」


「なにその自信、」


裕太「だってあんなに俺の下で感じてたじゃん」



目を逸せないように


顔を両手で裕太の方に向くよう固定されて



そんなこと普通の顔して言うから


どうしよう、ってくらい恥ずかしくて


頬が赤くなるのを感じる




裕太「めちゃくちゃ気持ちかった」


「……ほんと？」


裕太「うん、全然我慢できなかった」


「ふふ、我慢しなくていいよ」


裕太「Aがよがって苦しがってんのもっと見たかったのー」


「……変態」


裕太「ふふふ、異議なーし」


「ふふ」




大好きな人と1つになって




横に並んで肌を寄せ合いながら


他愛もない会話をして




好きだなぁ、って実感しながら


眠りにつく。




経験はきっと少なくないし、


それなりの恋愛もしてきたはずなのに


どうしてこの人はこんなに



わたしの特別を はじめてを


掻っ攫ってしまうのだろう。




どうやって、どんな言葉なら


この溢れる気持ちを全部伝えられるんだろう

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