ぼくは溺れる 2

メリークリスマスプレゼント ページ11

ケーキも食べ終えて、缶ビールを持っていくと


A「わーい！飲もう！」


上機嫌のA。




「あ、メリークリスマス」



ビールと一緒に持ってきた


綺麗にラッピングされた手のひらサイズの


小さいプレゼント



Aに はい、と手渡す



A「え、え、」


「裕太サンタからです」


A「わ、」


「開けていいよ？」


A「あ、じゃあ、Aサンタからも！」



手渡されたのはおっきめの包みで


どこに入れてたの？ってびっくりして


Aも用意してくれてたんだ…


って嬉しくて


口元が緩みそうになる




A「かわいいー！」



Aへのプレゼントはピアス



A「金木犀？」


「そうー金木犀。ハンドメイドなんだって」


A「綺麗…ありがとう、毎日つける！」


「ふふふ、よかった」



K18の金木犀のピアス。


Aの香りがすごく好きで


どこか懐かしくて


なんだっけ、っていつも思ってたんだけど


あ！金木犀！！って気付いて。



金木犀の花言葉は


"初恋"

"真実の愛"


はじめてこんなにも人を好きになって


本当の好きを知って、



俺からのAへのプレゼントに


ピッタリ！って思った。




A「わたし金木犀の香り好きで、香水も金木犀なの」


「うん、いつもいい匂いだなーって思ってて、ピアスも金木犀にしてみた」


A「ふふふ、なんか、どうしよ…嬉しすぎて上手に喋れないんだけど、」




「わ、もこもこ！」


A「裕太冷え性で寒くて寝付けないーって話してたでしょ？これでよく寝れるかなーと思って」



Aからのプレゼントは


ジェラートピケのもこもこのルームウェア



「かわいいー！着替えてくる！」


A「え？今？」


「早く着たいから、」


A「ふふふ、じゃあ早く着替えて見せてー」



俺の言ってたこと覚えててくれたんだ、


とか


好きな色 黒と白って言ってたからか


ウェアも黒と白のボーダーで、


買ってくれるときに俺のこと考えて


くれたのかな、とか思うと


めちゃくちゃ嬉しくて…



「じゃーん！」


A「いいじゃん！かわいいー！似合ってるよ」


「あったかい、ありがとう！」


A「よかったでーす！」



Aも嬉しそうにニコニコしてて



A「わたしもピアスつけてみたんだけど、」


「あ！似合うじゃん！結構迷ったんだけどそれにしてよかったわ」


A「ふふ、幸せだなあ」



「ん？」


A「裕太とクリスマス過ごせてすごーく今幸せなのーわたし。」

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