ぼくは溺れる

けだもの使い ページ24

あれから数日、


Aも完全に体調を治して


仕事も元気にいけてるらしい。



俺は未だに


熱でいつもより弱っちゃってた


かわいいAを思い出しては


はあー、なんてため息ついたり。



何もしてない時間が少しでもあると


LINEきてるかな、


声聞きたいな、


てか会いてー


って相変わらず重症です



藤ヶ谷「ところでたまちゃん、噂のAちゃんとはどうなのよ？」



休憩中


2人しかいない喫煙所で


急に訪ねてきたガヤ



「うんー、うまくいってる？かも」


藤ヶ谷「あはは。なんだよ かも、って。会ったりしてんの？」


「こないだ会ったよ」


藤ヶ谷「火鍋食べたの？」


「そんな火鍋ばっか行かねーよ！」


藤ヶ谷「ははは！何食ったの？」


「いや…特に食ってはない？プリン食わせたけど」


藤ヶ谷「ん？え？なに？どういう状況？」



Aが風邪をひいて


看病しに行った経緯を話す



藤ヶ谷「なにそれ。付き合ってんの？」


「まーだ！」


藤ヶ谷「そんで手出さなかったわけ？一緒に寝て？」


「そうだよ」


藤ヶ谷「なんか…珍しいというか柄じゃないね」


「ガヤは俺をなんだと思ってんだよ」


藤ヶ谷「けだもの？」



「あいつはけだものの躾が上手すぎて無理」



藤ヶ谷「ははは！飼い慣らされてんのかーたま」


「めちゃくちゃね。いっつも調子狂うわ」


藤ヶ谷「まあまあ、そこも好きなんでしょ？」


「…わかんね」


藤ヶ谷「照れんなよ〜」


「うるせー」

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