夢と現実 ページ23
Aはしばらく話してるうちに
気づくと寝てて
俺もそれ見てホッとして
気づいたら寝落ちてて…
すごく幸せな夢を見た。
Aと2人でクリスマス
イルミネーションの中にいて
周りには誰もいない。ほんとの2人きり
俺とAは手を繋いで
綺麗だね、すごいね、ってずっと歩いて
丁度キラキラが終わるところ
Aはピタって足を止めて
振り返ると
背伸びしてキスをしてくれた。
Aとのキスはフワフワしてて
俺より体温が少し低くて
でも、なんでかあったかくて。
夢でのキスなのに
ずーっとフワフワした感触が残ってて
不思議だなあって。
「……うた、裕太おきて？」
耳に心地いい空気の少し抜けた声で
名前を呼ばれて
部屋に差し込む日差しに少し
眉をしかめながら目を開けると
まだ寝起きで目がとろんてしてるA
「ごめん、寝ちゃってた。何時？」
A「まだ朝だよ。8時半」
「よかった。寝坊したかと思った」
A「ううん、平気。まだ寝る？床に座って寝てたの？ずっと」
「うん」
A「ごめんね。もう熱ないし、裕太ベッド使っていいよ？わたし起きるよ」
「んー？いいよ」
A「体痛くなっちゃうよ？」
「うん、じゃあ、もうちょい寝よ」
A「？？ え」
よいしょ、ってAを奥にやって
俺もベッドに入ると
中はあったかくて
ふかふかで
隣にAがいるのもあって
すごく気持ちいい。
A「これで寝るの？わたしも？」
「そうだよー。病み上がりちゃんはたくさん寝なきゃね」
A「狭くない？シングルだよ」
「狭い方が今はいいの」
A「ふふ、変なのー」
「変でいいし」
不貞腐れたフリをして
Aにギューって抱きつくと
戸惑いながらも
はいはい、って髪を優しく撫でてくれて
A「意外と甘えたりするんだね」
「たまに」
A「ふーん」
「甘えるけど根はSだよ」
A「宮田くんにはそんな感じだね」
「AにもSになれるよ俺」
A「ふふふ、こわーい。男の人のSはセッ クスの時だけでいいやー」
なんて急にブッこまれて
吹きそうになる。
「ははは！朝からセック スとか言うなよ」
A「ふふふ」
「今の状況わかってるー？そんな余裕ぶってて知らないよ。俺も一応男だよ」
A「うん、」
A「ま、でもわたしは信じてるからさ。わたしが嫌なことは裕太しないでしょ」
「なんで？」
A「うーん、女の勘かな」
女の勘って恐ろしい。
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くまこ(プロフ) - akubiさん» 嬉しいです！本当にありそうなリアリティあるお話を目指して、これからも更新していこうと思うので是非遊びにきてください^_^ (2019年12月6日 21時) (
レス) id: 9b703cb6ff (このIDを非表示/違反報告)
akubi - 本当に起きてるみたいで、読んでいてドキドキします！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2019年12月6日 21時) (レス) id: d1c5f81421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ | 作成日時：2019年12月3日 18時
