ぼくは溺れる

もうすぐ30さい ページ1

もう12月


今年最後になるだろうシングルも出し終わり


バタバタ忙しい年末を思ってすこし憂鬱


宮田「たまー？今日でしょ？一緒に飯行くって言ってた日」


今日はすこし早めに仕事が終わる日で


先週宮田を誘ったことをすっかり忘れてた


「忘れてたわー」


宮田「おいー！楽しみにしてたの俺だけかよ〜」


「俺も俺も。今日は俺らタクシーで帰るんで、送り大丈夫です。お疲れ様でした」


宮田「お疲れ様でしたー！」


「「おつかれー」」


俺の代わりに店の予約もしてくれた宮田


雰囲気のよさげな焼肉屋の個室


まずはビールが運ばれてきて乾杯


宮田「たまも来年には30だね〜」


「やばいね、オッサンだよオッサン。宮田つぎいくつだっけ？」


宮田「俺は32だね」


「ジジイだねジジイ」


宮田「そんな変わんないだろー！」


「いやーでも思い描いてた30では全然ないわー」


宮田「高校生くらいからそういうのって思い始めるよね。思ってたより高3の自分こどもだなーみたいなさ」


自分自身まだまだ子供で


30になる自覚なんて全然ない


仕事も忙しくさせてもらってて


家族やメンバー、仕事の仲間にも恵まれ


十分幸せな30だとは思うけど


何か足りなくない？と言われれば


まあ何か物足りないような


残りほんのちょっとの20代で何ができるか


と聞かれれば


特にできることもなー


仕事、仕事で終わるだろうなー


なんて有難くもまたちょっと憂鬱

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