さ ページ1
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僕の朝は，幼馴染の部屋のドアを叩くことから始まる。
「A！！朝だよ！！」
『うー・・・・・・』
「はよ起きろって！！遅刻すんぞ！！」
『んん・・・・・・』
「ええんか遅刻しても。せっかくユニフォームもらえたのに」
『ねむいよぉ・・・・・・』
「一回遅刻してもうたらはく奪されるかもなあ！？ええんか！？」
『それは・・・・やだあ・・・・』
「じゃあ起きて！！」
『わかりま・・・・・したあ・・・・・いてっ』
Aがベッドから転げ落ちる音がした。
僕はその音を確認しながら一階へと降りる。
「大先生いつもごめんねえ・・・」
すると，兄さんはにっこりと微笑みながら
「これ作ったんだけど，良かったら食べて」
「え，いいの！？兄さんありがとう！」
焼きたてのシフォンケーキを手渡してくれる。
「そういえば，この前貰ったクロワッサンもおいしかった」
「本当？ うれしいなぁ，また作るね」
嬉しそうに紫色のマフラーを揺らす兄さん。
兄さんと楽しく会話しているうちに，二階の物音がだんだん大きくなってきた。
『兄さん！私のジャージ知らない！？紺色のヤツ！！』
「そこに置いてあるよ，さっき言ったじゃん」
ドアを開けて出てきたAは，セーラー服に身を包んでいた。うちの高校の制服。
でも，いつもはまっすぐなポニーテールの毛先はぴょこんとはねている。
『そんなこと言ったっけ？あーあった！』
「まったく世話が焼けるねこの子は」
朝から寝ぼけているAが，床に落ちているジャージを手に取った。
「ほら大先生待たせてるから急いで」
『わかってるよ！うるさいなあ！』
Aは洗面所に駆け込み寝癖を直そうとしたものの，わずか三秒で諦めリュックを背負った。
何がしたかったんやろな・・・・・
『ごめんね大先生，待った？』
いや待ちましたよマジで遅いなお前
『へへへ，そんな怒んなって〜』
はいこれ朝ごはんとお弁当，と言いながら兄さんがAにランチバッグを手渡す。
「『それじゃあ・・・・・・行ってきます！！！』」
兄さんの笑顔に見送られながら，学校への道を歩き始めた。
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清水(プロフ) - うわぁ…………すごい、やっぱこさめちゃん神だぁ大好き。 (2022年1月1日 20時) (
レス) @page10 id: 17bca52c33 (このIDを非表示/違反報告)
みらーぼーる(プロフ) - 夕兎さん» 来てくれたんですね！ありがとうございます嬉しいです(*^^*) (2021年12月31日 21時) (レス) id: 86351c9672 (このIDを非表示/違反報告)
夕兎(プロフ) - 好きなのを隠すのが辛い鬱先生、失恋しきれない鬱先生が表現されてていいなぁ…ってなりました。素敵です。 (2021年12月31日 21時) (レス) @page10 id: b9ae42eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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