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それを見た菊枝さんは無言で崩れ落ちる。
…直子ちゃんのなんだ

そう理解した瞬間、とてつも無い憎悪が私を襲った。
憎い。鬼が憎い。
鬼はどこまで人を悲しませれば気が済むのだ




「……許せない」




今まで鬼に抱いていた恐怖はもうなかった。




「許すことはない!妾が食うのだからなあ!
血鬼術 逆髪(さかさがみ)!!」


「岩の呼吸壱ノ型 蛇紋岩・双極!」




髪の毛と刃、鉄球がぶつかり合う。

しかし攻撃をしても全然手応えがない。
髪の毛には骨組みがないから壊せないのだ。

しかも、最悪髪の毛に武器を絡めとられるぞこれは。

それに胴体に投げても
髪の毛でガードされてしまう


これはもしかして、いや絶対に相性がとても悪い



「どう、すればっ…!」


「妾の血鬼術はなかなかであろう?
娘。自ら頸を差し出せば楽に殺してやるぞ」


「死んでもしない!」


「そうか…ならば死ね!」




そう言って繰り出される髪の毛の攻撃を
私は避け続けた。


冷静になれ如月A。
お前は元々、
如何なる場合でも冷静でいなければならない筈だ。

冷静になり考えるんだ。
鬼を倒すには刃を頸に当てるか鉄球で頭を潰すかだ。

岩の呼吸は基本飛び道具を使った技だ。
師匠の力ならまだしも、
私の今の力で鉄球で髪の毛をちぎることはできない

刃を投げてもガードされてしまう。


なら…




「直接頸を切る!」




私は鎖をしまった。

あいつは今までの私の攻撃で、
私は飛び道具しか使えないと思い込んでいる。

その虚を突くんだ。


私は鎖をしまったことを見せない様に
攻撃を避けながら着実に鬼の間合いに入った




「どうした!避けてばかりではつまらぬぞ!」




挑発を無視し、私は隙を伺う。
まだだまだ!十分に引きつけるんだ

頸元に潜り込める一瞬を見極めろ!



……数十分いや、
もしかしたらほんの数十秒だったかもしれない。

私は攻撃を避け続け、
鬼の攻撃パターンを解読し続けた。


そしてついにきた




「全集中・岩の呼吸!」


「なっ!いつの間に!!」




髪の毛を縫う様に潜り、一瞬で懐に入る。
そして下から思い切り刃を突き上げた


ザシュッと音がして鬼の頸が飛んだ。




「た、倒したんだ…」




私は思わず、薙刀から手を放した。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 継子   
作品ジャンル:アニメ
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ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ!本当だ!恥ずかしい……ありがとうございます!笑笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなこさん | 作成日時:2020年8月9日 0時

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