標的０４４ 苦労気味副委員長は一途 ページ48
貴女side
話を終えたころにはもう六道骸の部屋の前まで来ていた
恭さんは終始無言だったし、私から恭さんの表情は見えない
何を言ってくるのか、何をしてくるのか分からない
緊張と恐怖で手の中に汗がにじむ
胃がキリキリと痛みだした
「・・・・はあ」
恭さんの口からため息がこぼれるが
そこからは何の感情も読み取ることが出来なかった
「A」
『はい』
「後で、たっぷりお仕置きしてあげるから楽しみにしててね」
そこで私に振り返り、凄く良い笑顔でそう言った後
恭さんは六道骸へとトンファーを投げた
「十代目！！伏せてください！！！」
獄寺隼人はそう言い、沢田綱吉を囲む蛇へとダイナマイトを投げた
直後激しい派手派手しい爆発音が響き渡り
辺りは爆風に包まれた
「ひいいいいいっっ！！」
当の沢田綱吉は助けてもらったというのに情けない声を上げる
「ひ、雲雀さんに獄寺君、草壁さん！！」
「遅くなりました」
『恭さんの借りは返しましたよ』
私はそういい獄寺隼人をその場に捨てた
「ええー！！！す、捨てた―！！」
「何しやがんだテメェ！！」
『あまり、他人と触れ合っているのは苦手でしてね』
恭さんを盗み見ると先程より目が優しくなっていた気がする
何故？
「これはこれは外野がゾロゾロと、千種は一体何をしていたのでしょうか」
藍色の髪の持ち主の少年は楽しそうに口元を歪ませた
『柿本千種と城島犬なら、二人仲良く夢の中ですよ』
「おや、そうですか・・・」
やや、驚いた表情を見せた後彼は爽やかな笑みを浮かべた
「クフフ、初めまして草壁Aさん？」
『初対面の方にこんな事言うのもどうかと思いますが、気安く名前を呼ばないでいただけますでしょうか？何故か悪寒が止まらず虫唾が走ります』
「クフフ、連れませんね。僕はただ君と話をしてみたかっただけですよ」
『監視カメラを仕掛けた部屋に私を連れて行くよう指示した人間が何をほざいているんですか』
「クフフ・・・おやおや気付かれていましたか」
『逆に、気づかれないとでも思ったのですか？貴方の頭の中には虫でも湧いているんですか？』
この男は、嫌いだ
明確な理由はない
ただ、気に食わないのだ
全て
纏う雰囲気も
凍てついた目も
粘りつくような視線も
全て
不愉快
To be continued
標的０４５ 苦労気味副委員長は一途 その２→←標的０４３ 苦労気味副委員長は再会
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
令 - ゆーも@うさまるさん» だ、大丈夫ですか？つ胃薬 (2017年3月24日 12時) (
レス) id: 74775e1187 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーも@うさまる - 胃がキリキリしてきたぞ…あれ？私と同じじゃね？ (2017年2月25日 7時) (レス) id: c0bb79c1fd (このIDを非表示/違反報告)
令 - 麗菜さん» ありがとうございます。受験に更新、頑張ります・・・！ (2016年10月23日 15時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜 - とても面白いです。同じ受験生なのもありますが、更新頑張って下さい (2016年10月22日 12時) (レス) id: c1ea43dbb9 (このIDを非表示/違反報告)
令 - マッキー＼(^o^)／さん» か、神小説とか・・・嬉しいです！！私の妄想と願望をつぎ込んだ小説となっております(キリッ) 評価してくださっただけでもうめちゃくちゃうれしいです！！有難うございます！受験生ですが、更新頑張ります！ (2016年10月16日 17時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
