標的０３３ 苦労気味副委員長と夏祭り その２ ページ37
貴女side
『とは、言ったものの』
こんな人がいるんだからやっぱ探すの骨が折れるなあ
３０分ぐらい歩いてるけど見つかんないや
「あの、草壁さん」
遠慮気味に声をかけられた
聞き覚えのない声だ
振り向くと声の主は男の子
高学年の小学生と言ったとこだろうか
幼い少女の手を引いていた
兄妹、か
怯えたようにこちらを見てる彼らを安心させるために笑みを張り付けた
『はい、なんでしょうか』
優しく問いかけると安心したのか強張っていた顔が少し緩んだ
「鉄パイプとか、廃材持った人たちが階段の上にたくさん居て・・・」
『そうなんだ、教えてくださってありがりがとう』
「いえ、」
私は少ししゃがんで彼らに目線を合わせた
『怖い思いしなかったかな？』
「実は、その・・・」
「お金、とられたの！！！」
今まで下を向いていた女の子はばっと顔をあげた
涙が堰を切ったようにあふれ出していた
「お、おい！」
「だって！！」
『・・・教えてくれてありがとう』
静かにそういうとがっかりしたように彼らはこちらを見た
私はまだ話を続ける
『お礼に、取り返してあげるね』
ぱっと花を咲かせたように顔が明るくなった
可愛らしい
思わず笑みがこぼれる
『ここで待っててね』
「「うん！！」」
もういっこ
口実が増えた
二人に背を向け階段を上る
一段一段上っていくたび
上から聞こえてくる怒号やら悲鳴やらが徐々に大きくなっていく
手が震えるのが分かる
恐怖ではない
興奮だ
嗚呼、嗚呼、ぐちゃぐちゃにしたい
恭さんみたいな事思っている自分に呆れる
ほんと、笑っちゃうよ
To be continued
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令 - ゆーも@うさまるさん» だ、大丈夫ですか？つ胃薬 (2017年3月24日 12時) (
レス) id: 74775e1187 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーも@うさまる - 胃がキリキリしてきたぞ…あれ？私と同じじゃね？ (2017年2月25日 7時) (レス) id: c0bb79c1fd (このIDを非表示/違反報告)
令 - 麗菜さん» ありがとうございます。受験に更新、頑張ります・・・！ (2016年10月23日 15時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜 - とても面白いです。同じ受験生なのもありますが、更新頑張って下さい (2016年10月22日 12時) (レス) id: c1ea43dbb9 (このIDを非表示/違反報告)
令 - マッキー＼(^o^)／さん» か、神小説とか・・・嬉しいです！！私の妄想と願望をつぎ込んだ小説となっております(キリッ) 評価してくださっただけでもうめちゃくちゃうれしいです！！有難うございます！受験生ですが、更新頑張ります！ (2016年10月16日 17時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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