標的０１７ 苦労気味副委員長と星の王子様その２ ページ21
フゥ太side
草壁さんは僕を抱き上げて持前の脚力で走り
奴らの姿が見えなくなった所で足を止め、僕をおろした
『取りあえず、うちに一時的に匿うよ』
「ありがとう」
子供に優しいマフィアランキング３位の草壁さんに会えてよかった
『荷物、持ってくれてありがとう』
僕から荷物を受け取り肩に掛け
右手を差し出した
「・・・？」
『手、繋がないの？』
「え、あ、うん！」
恐る恐る手を握り返す
草壁さんは女の人だけどやっぱり子供の僕の手より大きくて
温かかった
「あの、草壁さん」
『・・・Aで良いよ、そんなに畏まる必要はない』
「Aさん、あの、ありがとう」
そう、言うと
キョトンとしてから
照れたように、どういたしまして、と微笑んだ
・
・
・
「わあ・・・」
Aさんの家はいかにも和風といった感じだった
たたみやふすま、しょうじ
辺りには埃一つなさそうなとても清潔感あふれる上品な部屋
そして部屋の中央には一度入ってみたかったコタツがあった
『寒いでしょう？炬燵に入ってていいよ』
「うん」
『お茶いれてくるから』
コタツに入るととても温かくて心地よかった
暫くして彼女は戻って来た
お盆の上に２つのカップが置いてあった
『どうぞ』
「ありがとう」
彼女は僕にココアを差し出し、コタツへ入ると早速僕に一つ質問した
『君の名前を聞いてもいい？』
「フゥ太だよ」
『フゥ太・・・いい名前だね。君は何処から来たの？』
「イタリア」
『そう・・・じゃああの人達は誰？知り合いではなさそうだったけど』
「イタリアのマフィアだよ、僕追われてるの」
大抵の人間にそれを言うと、僕の事情を聞こうとしてくる
だけど、彼女は違かった
『そう・・・何処か行くあてはあるの？』
「え、あ、うん、でも地図をなくしちゃって・・・」
『どこ？誰かの家？』
「あ、えと、サワダツナヨシさんっていう人の家」
次期ボンゴレ十代目の彼の名前を言うと
少し顔を顰め、そう、と呟いた
何か嫌なことでもあったのだろうか
『場所を知ってるから、後で案内するよ。まあ暫くはここで休んだほうがいいね』
「・・・・？」
この人、本当に何も聞いてこないのかな
今まであったことないようなタイプの人が目の前にいることに
僕は少し困惑した
To be continued
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令 - ゆーも@うさまるさん» だ、大丈夫ですか？つ胃薬 (2017年3月24日 12時) (
レス) id: 74775e1187 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーも@うさまる - 胃がキリキリしてきたぞ…あれ？私と同じじゃね？ (2017年2月25日 7時) (レス) id: c0bb79c1fd (このIDを非表示/違反報告)
令 - 麗菜さん» ありがとうございます。受験に更新、頑張ります・・・！ (2016年10月23日 15時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜 - とても面白いです。同じ受験生なのもありますが、更新頑張って下さい (2016年10月22日 12時) (レス) id: c1ea43dbb9 (このIDを非表示/違反報告)
令 - マッキー＼(^o^)／さん» か、神小説とか・・・嬉しいです！！私の妄想と願望をつぎ込んだ小説となっております(キリッ) 評価してくださっただけでもうめちゃくちゃうれしいです！！有難うございます！受験生ですが、更新頑張ります！ (2016年10月16日 17時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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