標的０１４ 我儘風紀委員長様と病院 ページ18
貴女side
紅葉がとても綺麗な季節、とある病院一室
『３７度ですか・・・昨日よりは下がりましたね』
「まあね」
最恐の風紀委員長と恐れられている雲雀恭弥は
珍しく風邪をこじらせ入院していた
部屋の中には私と恭さんと、他の患者達
彼らは部屋の隅に横たわっていた
恭さんの退屈しのぎの“ゲーム”のせいだ
ご愁傷様としか言いようがない
『・・・大丈夫ですか？』
「うん、大丈夫だよ」
「君に、」
『はい？』
「君にこうして甘やかしてもらえるなら、風邪ひくのも悪くないね」
『・・・なにを言ってるんですか』
「顔、赤いよ」
『五月蠅いです、部下を口説く暇があったらさっさと退院してください』
「辛辣だね、君も言うようになったね」
ふう、と息を吐く姿でさえも美しいのだから
思わずため息が出てしまう
「ねえ、A」
真剣な声で私の名前を呼ぶものだから
驚いてとして思わず身構えてしまう
『なんでしょうか』
「僕ね、君の事ただの部下だなんて思った事無いんだよ？」
『・・・は？』
私の頬に白魚のような綺麗な手が触れる
「僕はね？君が」
恭さんが私に言おうとした言葉は
突然開いたドアの音で遮られた
「し、失礼しまーす・・・って雲雀さん！？草壁さん！？」
声の主は沢田綱吉だった
右足を怪我したようで松葉杖を持っていた
「・・・やあ」
『・・・どうも』
恭さんは随分と不機嫌そうな声で彼の呼びかけに答えた
私も彼の事が嫌いなので、素っ気ない声が出た
「な、何で病院に！？」
「風邪をこじらせてね」
「退屈しのぎにゲームをしてたんだが皆弱くてね」
「んなーー！？」
「相部屋になった人にはゲームに参加してもらってるんだよ」
「ルールは簡単だ、僕が寝ている間に物音をたてたら咬み殺す」
簡単で理不尽だ
「一方的ー！？ってか病院じゃありえない状況だー！！」
小心者の彼はこの状況に耐えられなくなったのか
早速先程の患者達と同じことを言った
「僕もうすっかり良くなったんで、退院します！！」
「駄目だよ、医師の許可がなくちゃ」
勿論、医師は許可しないが
「やあ院長」
恭さんの様子を見に来た院長は床にぶつかるんじゃあないかってくらいの勢いで頭を下げた
「こうして安心して病院を運営できるのも雲雀様のおかげ生贄でもなんでも何なりと！！」
「そ、じゃあ僕は寝るよ」
「ちなみに僕は葉が落ちる音でも目を覚ますから」
「んな！？」
ゲームスタート？
To be continued
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令 - ゆーも@うさまるさん» だ、大丈夫ですか？つ胃薬 (2017年3月24日 12時) (
レス) id: 74775e1187 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーも@うさまる - 胃がキリキリしてきたぞ…あれ？私と同じじゃね？ (2017年2月25日 7時) (レス) id: c0bb79c1fd (このIDを非表示/違反報告)
令 - 麗菜さん» ありがとうございます。受験に更新、頑張ります・・・！ (2016年10月23日 15時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜 - とても面白いです。同じ受験生なのもありますが、更新頑張って下さい (2016年10月22日 12時) (レス) id: c1ea43dbb9 (このIDを非表示/違反報告)
令 - マッキー＼(^o^)／さん» か、神小説とか・・・嬉しいです！！私の妄想と願望をつぎ込んだ小説となっております(キリッ) 評価してくださっただけでもうめちゃくちゃうれしいです！！有難うございます！受験生ですが、更新頑張ります！ (2016年10月16日 17時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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