自宅警備員それは絶滅危惧種２【文豪ストレイドッグス】

２３話 ページ24

泉「判った、戻ります.....だから」
鏡花は尾崎紅葉によって切り刻まれている敦を救うべく、鏡花は自身を捧げる



尾「凡てそなたの為じゃ鏡花、いずれ判る時が来る」
敦は解放され、地面に崩れ落ち、ボロボロになって動かせない体のせいで、連れていかれる鏡花をただ見ていることしかできなかった。




しかし、尾崎の表情は険しい表情になる
どうやら鏡花は懐に仕込んでいた、刀を尾崎に刺したのだ
だが尾崎はそれを自身の手で掴み、防ぐ
手からはダラダラと赤黒い血が垂れ落ちる

尾「流石じゃ...鏡花まるで殺気を.....感じなんだ」




すると鏡花の手にはケータイ電話が握られている
それは尾崎紅葉が懐に入れていたケータイ電話だ
異能力【夜叉白雪】は電話で指示することによって自由に操ることが出来る。
このケータイは鏡花の【夜叉白雪】に命令するための、ケータイなのだ


泉「明るい世界を見た、知らなかった頃にはもう戻れない」
鏡花はケータイを手にする
それは鏡花が嫌ってきた、人を殺めて来た異能を自身で、【夜叉白雪】を使うという事だ







泉「夜叉白雪!!私の敵を倒して!!!」


尾崎の異能と鏡花の異能が刃を激しく、ぶつけ合う
本人達も同様に激しく


尾「見よ！この刃がそなたの本性じゃ、邪魔者と見れば直ちに殺す。交渉も脅迫も無い。まるで夜叉じゃ」
泉「違う＿＿＿＿！！！」





尾「のう、鏡花や、そなたの気持ち....判らぬでもない。じゃが無理なものは無理なのじゃ、生来の暗殺者たるそなたがいかに光を希求しようとも、闇に咲く花は闇にしかいこえぬ、光を求めてもその熱量に焼き殺されるだけじゃ....何故私に判るか？」
尾崎さんの表情は何処か悲しげだった


尾「簡単じゃ、何故ならかつて、同じ光に焦がれ、焼かれて落ちた女が居った故」
昔、尾崎も同様光に触れようと、闇から抜けようとしたのだ、だがそれは適わなかった
それ故に尾崎は、鏡花に同じような思いをしない様

尾崎の鏡花に対する恐怖じみた愛情は、鏡花を守る為＿＿＿＿

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