自宅警備員それは絶滅危惧種【文豪ストレイドッグス】

４１話 ページ43

芥「ところで僕に中也さんが勝つとはどういう事でしょうか？」
太「その事だけどね〜」
太宰が先ほどの内容を芥川に話そうとした口を中也は手で塞ぐ

中「芥川何でもねェよ、それより手前何か用があって来たんじゃねェのかよ」




芥「然り、Aさん首領がポートマフィアに足を運んでほしいとの事です。」
貴「っえ、先日の話は断ったはずだけど.....」




太「Aちゃん先日の話ってなんのことかな？」
先ほどまで中也によって口を塞がれていた太宰さんがいきなり真剣な声色で聞いてきた


私は先日ポートマフィアお仕事１日体験の話とポーマフィアに勧誘されていることを話した。
勿論お仕事体験で敵をボコボコにした事を伏せて




太「成程ねぇ....」
太宰さんは腕を組み数秒考え込む


太「うん!!そうしよう!!」
太「ポートマフィアに職業体験したなら、是非私が働く武装探偵社にも職場体験に来ないかい？」

貴「は？」



いきなりの事で、変な声を出してしまった

太宰さんがポートマフィアと敵対している武装探偵社で働いていることは以前から知っていた。
私はポートマフィアに勧誘されている事を太宰さんに話せばどうにかしてくれると思い、先日の事を話したのだが、まさかこんな回答が返ってくるとは思ってもいなかった。


今思えば、この人は普通の人ではない。
なんせポートマフィア幹部の家にピッキングで侵入してきた人間だ、そんな人間が普通なわけがない
相談した相手を間違えたと今になって後悔している。



貴「えっと....何故いきなりその様な事を...」


太「それはねぇ、武装探偵社に君の力が欲しいからだよ。喉から手が出る程ね」
貴「はあ....」



太「それともポートマフィアでは１日体験したのに、武装探偵社ではしないというのかい！？」
太宰さんはそう大きな声を出しながら私に近寄り耳元で囁いた









太「良いのかい？中也にも話していない君の秘密をばらしても？」



貴「私中原 A!!全力で１日体験やらさせて頂きますぅぅぅううううう!!!」

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