アオハル返せ 番外編【稲荷崎】

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糖分足りなめだったから増やすよ!!もう!!すっげ恥ずかしいわ!!(甘いかとかイチャイチャかどうかは知らない)

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翌朝、コーヒーの香りで目を覚ます。途中までソファでそういう行為に至ったのだが、ふと我に返りベッドに移動したのだ。ベッドに行こ、と声をかけたら




「なんや大胆やなあ」



なんてにやにやされたのは恥ずかしくて思い出したくもない。




身近に置いてあったビッグスウェットを着てコーヒーの匂いを辿ると治くんがコーヒーを淹れていた。




『おはよ、早いんやな』




まだ眠たい目を擦りながら言うと振り返る。




「おはよーさん。一応一限目からやでな」




その背中には無数の引っかき傷。




『……背中痛そう』




思わず声に出ていた。




「誰かさんのせいやろ」




『誰のせいや思てんねん』




そう言って治くんに近づいて背中の傷に指を沿わす。




「痛いっちゅーねん」




思いっきり顔を顰めた治くんがこっちを向く。




「どないなってる？」




寝室に置いてあったスマホを持って写真を撮り、治くんに見せる。




「うわ、お前着替えん時どないしてくれるん」




『私のもんっちゅーマーキング』



普段彼を縛るようなことはしない、言わない私がそんなことを言ったから驚いたのだろう、治くんの目が見開かれる。




が、その顔はすぐ優しい笑顔に変わる。




「ほんなら俺もつける」



待って、という制止も聞かず首筋にチクリと痛みが走る。




『なんで見えるとこにつけんねん！』





「俺のもんっちゅーマーキング」




なんて、私の大好きな笑顔で言うものだから許してしまう。





『治くんほんまずるいわ』




「それはこっちのセリフ」




治くんの作ってくれたコーヒーは、いつの間にかカフェオレに変わっていた。

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