柱のみんなの様子がおかしくてワロエナイ【鬼滅の刃】

拾壱 ページ12

ポカポカの昼下がり。昼間って平和だなあ。一生日が沈まなければいいのに。あっれ今私なかなかクサいこと言った？ヤダアタイ詩人になれるかも!!



縁側で日向ぼっこをしてる時間が私の至福の時間。だが、ここで戸を叩く音。誰だ私の至福の時間を潰したやつは。




『はいはい、どなたでーーー!?!?』




私はもう腰を抜かすほど驚いた。だって「醜い家は俺が殲滅する」と言わんばかりに私の家を壊しにかかっていた不死川さんが、ちゃんと戸を叩いているのだから。




『だっ誰ですか…!?』




不死川さんだと信じたくなくて聞く。が、




「俺に決まってんだろォ！」




なんて怒鳴り散らすからあ、これは他の誰でもない、不死川さんだと確信した。




『あの、用件は…？』




するとん、と包みを私に寄越した。




『なんですかこれ？』




「よもぎ餅だァ。お前好きなんだろォ？」




『……あの、どこ情報か知らないしせっかく買っていただいたのに悪いんですけど、私よもぎ餅食べられないです…』




しばしの沈黙。




「冨岡ァァァァァ!!!!」



あなたでしたか、冨岡さん。




話によれば、冨岡さんから私がよもぎ餅が好きだという情報を貰ったらしい。仲悪いから信じなさそうなのに、買っちゃうあたりこの人もまだ人間の心あったんだね(失礼)




☆★☆その頃の冨岡☆★☆

「(不死川は無事に神木にわらび餅を渡せたのだろうか…。渡して神木が喜べば、不死川も俺と仲良くしてくれるかもしれない)」




わらび餅をよもぎ餅と伝え間違いしていたとも露知らず。




ムフフ、と言わんばかりに微笑む冨岡。




どこまでも良かれがはみ出ている男だった。

拾弐→←拾

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す