2番目の忘れ物 ページ3
「今の、俺・・・?」
『本当はな、
ずーっとAと幸せでいたかった
ほんまにごめん、
幸せの輪、
俺が崩してしもうたからっ』
"彼"は顔を隠すように私の首筋に顔を埋める
『ごめん、
ごめんなぁ』
まるで懺悔するように
掠れた声で何度も繰り返す
"彼"は何かに囚われている
「っ、大丈夫、大丈夫だよ」
いつも康二くんが辛い顔をした時と同じように
私は"彼"の背中をポンポンと叩く
『っ、』
"彼"は、康二くんじゃないのに、
こんなことで慰めになるわけないのに
それでも
私はこうしていたかった
『・・・いつもそうやって、慰めてくれたよなぁ』
"彼"が顔を上げた
何かを懐かしむような
そんな顔をしていた
自然と
"彼"は私に顔を近づけた
ガチャ
「A〜!!
朝は味噌汁とコンポタどっちが、って、
え?」
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ミナ - とても面白かったです。続きがとてもとても読みたいです。更新待ってます頑張ってください (6月5日 8時) (レス) id: 7f466015d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春のクマ | 作成日時:2022年10月12日 20時