魔法薬学教授の部屋３ (ページ4)

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後悔ページ4

(セブルス目線)

Aを叱責しなくなってからも、Aはめったにセブルスの部屋を訪れなくなった。

(‥‥今日も図書館にいるのか…)

セブルスは大きなため息をつき、Aに会うために図書館に向かった。

一人で本を読みあさっているAを見つけ、ふと笑みがこぼれた。

(指輪の対処法を調べていたのか…。区切りの良いところで声をかけるとしよう)

セブルスは、すぐそばで本を立ち読みしながら待つことにした。

＊＊＊＊＊

(セブルス自室)

(図書館になど行かなければよかった。ウィーズリーと一緒にいるAなど見なければ、こんな思いをせずとも‥‥)

セブルスは、Aに冷たい言葉を浴びせ、自室に戻ってきていた。

Aの指輪から悲しみがあふれてくるのがわかる・・・・。

(A、泣いているのか…。そばにいるのは…、Ｍｓ.フォウリーか。‥‥２重スパイの吾輩とともに生きるより、未来ある若者と結ばれたほうが、余程Aのためになるのではないか…？)

セブルスはAを愛するがゆえに、Aを諦めようとしていた。

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(スリザリン寮自室)

ソフィアは、ぽろぽろと涙を流すAを慰めながら、何とか部屋に連れてくることができた。

「A、話せる…？教授に誤解されたってどういうこと……？」

ソフィアが穏やかに問いかけた。

「ビルと話しているところを見られて…、去る者は追わないって…言われたの」

Aは嗚咽をこらえながら話した。

「…‥そう。……え？ビルって、あのビル・ウィーズリー？」

驚くソフィアにAはこくんと頷いた。

「A‥‥いつのまに、知り合ったのよ…？」

「この間、図書館で調べ物をしてたら涙が止まらなくなっちゃって…。大丈夫？って声をかけられたの」

と言うAに、ソフィアはため息をついた。

「なるほどね…」

(大体、状況は理解したけど…、そもそもAは教授しか見えてないのに、何でウィーズリーを取ると思ったのかしら…？ああ、もう馬鹿馬鹿しい。)

「A、仲直りをするなら早いほうがいいわよ？…私はAが悪いとは１ミリも思わないけど、教授のことしか見えてないってはっきり何度も言わないと分からないんじゃないかしら」

「…そう…ね。…私、教授のところに行ってくる」

Aは部屋を飛び出した。

「行ってらっしゃい」

ソフィアはAを温かく見送った。