魔法薬学教授の部屋２ (ページ4)

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廊下ページ4

Aは、セブルスと一緒に校長室を出た後、大きく息をついた。

「何を話していたんだ？」

セブルスが窺うような視線をAに向けた。

「決意表明みたいなもの。」

Aは、にっこりと笑った。

「私、セブの隣で歩きたいから頑張って勉強しますって宣言してきたの」

Aは、たたっとセブルスの２ｍほど先まで走って、くるっと振り返った。

「今は弱くてセブに守られてばっかりだけど、私はもっと強くなりたい。・・・あなたを守れるように」

と、一番の笑顔をセブルスに向けた。

その笑顔がまぶしくて、セブルスは思わず見とれた。

「スネイプ教授、補習をしてほしい・・んですが、お時間あ・りますか？」

廊下の向こうに生徒が見えたので、Aは呼び方を変えた。

「何か、作りたいものでもあるのか？」
と、セブルス。

「そういうわけじゃない・・んですけど、魔法薬の材料をスケッチしたくて。…いいですか？」

と、A。

「くく…っ。話しづらそうだな、Ｍｓ．A」

と、セブルスの肩が震えた。

「もうっ。そんなに笑わなくても…っ」

ほんのりと顔を赤くしてすねたAに、セブルスは辺りに誰もいないことを確認し、

「ほら、行くぞ」

と言い、Aの肩を抱いた。

「え？・・・ここ、廊下・・・」

Aが顔を真っ赤にしていると、セブルスがしれっと言った。

「元の世界でも、教師のくせに廊下でお前の肩を抱いたやつがいただろう？」

「あ、あれは、私が鼻血を出したから・・・」

「わざわざ、お前の友人の代わりをして？」

「それは・・・私もよくわからないけど・・・。でも、教授、あの、恥ずかしいので…」

「・・・好きでもない女の肩は抱かんと思うがな」

セブルスはそう言って、Aの頬にキスをした。

かぁぁぁっとAの顔がこれ以上ないほどに赤くなった。

「も、もう！・・・私の記憶で遊ばないで・・・」

涙目で訴えると、

「遊んでなどおらん。・・・上書きだ」

(え・・・？)

Aがセブルスをまじまじと見た。

「それって、・・・嫉妬してるの・・？」

セブルスは、ばつが悪そうに、すいと顔をそむけた。

(やだ、どうしよう。・・・セブが・・かわいい)

Aがにまにましていると、

「まる聞こえだ、馬鹿者」

と、ぺしっと叩かれた。