魔法薬学教授の部屋２ (ページ23)

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対策と相談ページ23

(スリザリン寮自室)

Aは、まずソフィアに静かにしてるよう、口元に人差し指を立てた。

そして、自分のトランクから左手の手袋を出して、小声で呪文を唱えた。

「サウンドプルーフ(防音せよ)」

そして、「おやすみなさい、ソフィア」と言いながら、手袋をはめた。

「もう、話していいわよ」

と、Aが言うと。

「随分と厄介なプレゼントをもらったのね、A」

と、ソフィア。

「まぁね。…過保護なのよ。悪いけど、この手袋をしていないときは、教授に聞こえていると思って会話してくれるとうれしいわ。こそこそと話す分には聞こえないように対策はしたけど、普通の声のトーンで話すと、多分聞こえると思うの」

「・・・外せば？」

と、もっともな意見を言うソフィアに、

「いやよ。・・・それに、これ多分、私の位置情報も教授に筒抜けなの。部屋から動かなかったら、心配するでしょ」

ソフィアはAの答えを聞いて、盛大にため息をついた。

「まったく、どっちもどっちね。…いいわ、その対策にのってあげる。で？相談って何？？」

目をすいと細めたソフィアに、

「あのね、教授の誕生日にプレゼントをあげようと思うんだけど…」

と、話し出すと、ソフィアはキラキラと目を輝かせた。

「わぁ、いいわね。…何をあげるつもりなの？」

「えっと…ブラックオニキスでピンバッチみたいなのを作ろうと思うんだけど、どこで手に入るかな？」

「ん～。つまり、天然石と金具があればいいのね？」

「うん。…それから、予算が１ガリオンと10シックルなんだけど、足りる…？」

とAが言いにくそうに付け加えると、

「大丈夫よ。…母に言って、少し分けてもらうから」

とソフィアがにっこり笑った。

「うちの母、今、アクセサリーづくりにはまってるの。だから、心配しないで」

「ありがとう、ソフィア」

「いいのよ。…それより、何かマジックアイテムを作るつもりでしょ？･･･できたら、見せてね」

と言って、ソフィアはぱちんとウインクをした。