魔法薬学教授の部屋２ (ページ13)

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添い寝ページ13

(セブルス自室)

すとん、とセブルスはAをベッドに座らせた。

「その服はどうした？」

「あ・・ソフィアからのプレゼント。…トランクの中に入ってたの。」

Aは赤い顔で答えた。

「くくっ。…よく似合っている。うさぎの耳があれば完璧だな」

セブルスは、そう言ってぱちんと指を鳴らした。

すると、Aの頭にうさ耳カチューシャが出現した。

「え？…ちょっと、セブっ。さすがにこれは恥ずかしくてやだ…っ」

涙目で訴えたが、セブルスは

「Ｍｓ.フォウリーからのプレゼントなのだろう？身につけるのが礼儀というものではないかね？」

と言い、くくくっと肩を震わせて笑う。

(何で、うさ耳のこととか知ってるのよ？？・・・あれ？私、セブのマントのこと言った？)

考え込むAに、セブルスは

「Ｍｓ.フォウリーには、何かいいものを贈ってやらねばな。…くくっ、なかなかのセンスだ」

(まさか、スリザリンのうさぎを贈られるとはな。)

と、目を細めた。

「うん。…私、全然プレゼントのこと考えてなくて…。ソフィアもだけど、セブにも何かお返しするね」

と、Aが言うと、

「吾輩は、お前が目覚めただけで十分だ」

と、ぎゅっとAを抱きしめた。

「・・・耳がくすぐったいな」

ちょうど、セブルスの顔の辺りにうさ耳が当たっている。

「え？・・・あ。やっぱり、外すね」

と、うさ耳カチューシャを外そうとしたが、セブルスの手に遮られた。

「今日ぐらいつけておけ…」

セブルスは、Aの唇に掠めるだけのキスをした。

真っ赤な顔のAに、セブルスは

「A。この間、魔法薬の図鑑が見たいと言っていただろう？」

と言い、いつのまにか分厚い本を持っていた。

「わぁっ。・・セブ、大好き！！」

目をキラキラさせて喜ぶAに、苦笑いのセブルス。

「ほら。重いし大きいから、ベッドに置いて見るぞ」

Aとセブルスはベッドにうつぶせになって、本をめくった。

魔法薬は、それぞれ美しい瓶に入れられた状態で描かれ、効能と製法が事細かに書かれている。
Aは、そのうちの『フェリックス・フェリシス(幸運の液体)』について、セブルスに聞いた。

「セブ。フェリックス・フェリシスって１回で何人分作れるものなの？」

「・・・一人分の量にもよるが、一人大さじ１として1,000人ちょっとというところじゃないか？」