魔法薬学教授の部屋２ (ページ12)

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穴に落ちたうさぎページ12

(A自室)

Aが自室に戻ってトランクの中を開けると、見知らぬ洋服が出てきた。

(こんな、白くてもこもこのワンピース買ったかな…？あれ。ニーハイソックスにうさぎの耳付き・・・・？？？)

持ち上げると、ぴらっと手紙が落ちた。

「ん？」

『Aへ

メリークリスマス！これは、私からのプレゼントだよ♪
白くてふわふわでAにぴったりだと思って。着てみてねっ。ソフィア』

「・・・ちょっと恥ずかしいけど、着てみようかな・・・」

Aは、白もこのワンピースを着て、ニーハイソックスをつけた。

「さすがに、うさぎの耳は恥ずかしすぎるよ、ソフィア」

Aはとりあえず、そのままの格好でセブルスのマントを探し始めた。

「あれ・・・？ないみたい…。…ホグワーツに置いて来ちゃったのかな…」

(セブに聞いてみよう)

Aが、自室から出て階段にさしかかったとき、くらっと眩暈がした。

「きゃ・・っ」

(落ち・・・る・・・っ！！)

Aが目をつぶると、何か暖かいものに着地した。

「？」

そうっと目を開けると、驚いた顔のセブルスと目が合った。

「え・・・？」

慌てて周りを見渡すと、さっきまでいたリビングだった。

(何で？？？)

ぽかんとしているAに

「怪我はないか？」

と、セブルスが聞いた。

「あ、うん。…大丈夫…って、ごめんなさい！セブの膝の上に落ちるなんて…。すぐにどくねっ」

と慌ててセブルスの膝の上から下りようとすると、

「逃げるな」

と、そのまま抱きしめられた。

「全く、本当に階段から落ちるとはな。…困ったうさぎだ」

セブルスはAを抱きかかえ、自分の寝室に向かった。

「セブ・・・下ろして・・」

「吾輩は、一度は逃がした。…それなのに、また吾輩の腕の中に戻るとは…。二度も逃がすほど、吾輩は甘くないぞ、A」

にやりと笑うセブルスをAが不安げな瞳で見上げると、

「幼い体に無体なことはせん。…だが、お前を離す気はなくなった。今宵からは、ずっと一緒だ、A」

「え？あ、の…？」

(今宵から…？？)

「同じベッドで眠るなら、吾輩のマントはいらないだろう？」

と、セブルスがすまして言った。

「・・・・・・・。」

(私の心臓が持たないから～～～～～～っ)