魔法薬学教授の部屋２ (ページ1)

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告白ページ1

(セブルス自室)

「愛している。A」

(え・・・？今、何て……)

真っ赤な顔でセブルスを見つめるAの額に、セブルスはちゅっと口付けた。

「お前はお子様だからな」

と、ふっと笑った。

(え？からかわれたの・・・？)

思わず、真っ赤な顔のままセブルスを睨むと。

「先ほどの言葉は本心だ」

と、セブルスはソファに座り直し、Aの体をぐっと持ち上げ抱き寄せた。

(心を・・・読まれてる・・)

不思議と嫌な気持ちにはなれず、愛されていることを実感し、Aはきゅっとセブルスの背中に手を回した。

(私も、あなたを愛しています)

言葉にはできなかったけれど、Aはセブルスに精一杯の愛を誓った。

「A、吾輩に何か用事があったのではないか？」

と、今更ながら聞くセブルスに

「え？…えっと、大広間にセブの姿がなかったから…」

と、Aはまた顔を赤くしながら消え入るように答えた。

「今日はハロウィーンだし、一緒にいたいと思って・・・」

(これはまた、随分と可愛らしいことを言う)

セブルスは、頬を赤く染めてうつむいたAに、声をかけた。

「では、夜のお茶会はどうかね？」

セブルスが杖を振ると、

ソファテーブルに紅茶セットと色とりどりのお菓子に、サンドイッチが現れた。

「わぁ、すごい！・・・セブ、大好き」

思わず口からこぼれて、隣に座っていたセブルスに抱きついた。

「ほう。…茶菓子で釣れるとは、随分と軽い大好きだな。」

セブルスが紅茶をAに渡した。

「ありがとう。……セブにしか言わないもん」

と、ぼそっと言うと、

「当たり前だ」

と、真顔で返された。

「それに、その言葉を吾輩にしか言っていないことは、吾輩がよく知っている」

と、にやっと笑った。

「え？」

Aがその意味を推し量っていたとき、気づいた。

「セブ、・・・まさかと思うけど、私の記憶を全部・・」

「ああ、もちろん覚えている。…一度見たら、忘れん性質でな」

と、また意地悪な笑みを浮かべた。

そして、羞恥で顔が真っ赤になるAの顎をくっと持ち上げ、

「だから、お前の初めての口付けを”なかったこと”になどしたくなかった。」

セブルスはそう言って、Aに優しく口付けた。