彼氏? ページ21
sideシルク
とある平日の昼下がり。
モトキと買出しにに来た途中、ちょっと本屋に寄りたいと言う彼について行って立ち寄った本屋。
モトキ「あったー」
「何、その本。そんな人気なん?」
お目当の本があったと喜ぶモトキ。
モトキが手にしていたのは中々な厚さの小説で、聞けばネット販売してないらしく店頭販売のみなのに口コミで面白い。っと話題になった一冊。
モトキが手にしたのが、この店で並んでるのはラストで、マジで人気なんだな。って単純に思った。
モトキ「俺が読み終わったら貸そうか?」
「おー貸して。貸して。」
名もなき探偵。推理小説ね。
モトキがワクワクしながら本屋を出て、後について行く。さて帰って動画撮るか。って空を見上げたら眩しいくらい太陽が輝いていた。
モトキ「あれ?」
突然、モトキが止まるから俺も足を止めるとすぐにあれ?の意味を理解した。
目に飛び込むその人は、_____俺の好きな人。
「Aさん___っ⁉」
やった!外でばったり会うなんてメッチャレアじゃん!
そう思ったのに、俺は声をかけるのを思わずやめた。
モトキ「隣、彼氏かな?」
風になびくロングカーディガンに見え隠れする生足。緩く纏めた髪型のAさん。
いつもの、カチっとした印象はなくて。かと言って、撮影をお願いする時みたいな動きやすいスポーティーな格好でもなくて。
なんつーか、女性らしい。ふんわりっとした印象のAさんの横には、対照的に黒のキャップにだぼっとした黒のパーカー、細身のパンツ。モデルみたいな高身長の男がいた。
ケラケラ笑うAさんとそいつは、側から見たらお似合いのカップルにしか見えなくて
まざまざと、現実を見せつけられた気分だった。
モトキ「ま、そりゃいるか。Aさん可愛いもんな。」
「え?お前も好きなの!?」
モトキ「何?俺は一般論を言ったんだけど…え?まさか。シルク、お前!」
ニタニタするモトキにしまったと思っても最早後の祭り。
モトキ「そうか〜ふーん。あの、シルクがねー」
「悪りぃかよ」
モトキ「全然!むしろいい事じゃん!」
「はぁ?お前、見た?今の?」
モトキ「見たよ?見たけど?何?」
「彼氏いんのに不毛じゃんか。しかも、俺と正反対な彼氏。」
そう、俺とは全然タイプの違うヤツ。
あれが、『リョウ』なのか。
明らかに落ち込む俺。そんな俺にモトキは…
モトキ「でも。まだ、彼氏とは決まってないよね?」
そう、笑った。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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