112.#アオハル ページ36
『ええーっと侑くん？この状況はなにかな？』
練習終わりの体育館倉庫。ネットを片付けに行ったら侑くんが入ってきて、近づいてきたなあと思ったら。
女子の永遠の夢、壁ドンをされた。
【新事実】
壁ドンはキュンとするより威圧がすごい＼(^o^)／
「なんでも言うこと聞いてくれる券」
『ああ、あれね。券は発行してないけど』
「そないなことどうでもええねん」
いつになく真剣な侑くんに目が離せない。
『どうしたの』
「…………俺のこと好きんなって。ゆーこと聞いてくれるんやろ」
いつもハキハキ喋る侑くんらしくない、囁くような、苦し紛れの声。侑くんのスキンシップは意味のあるものだった。
『……いつから？』
絞り出した声は掠れていた。
「最初、初めて見た時。サムから絶対マネにしたい子おるて聞いて、最初は反対やったんやけどA見た時俺もマネしてほしいて思た。その頃からずっと好きやった。嘘の彼氏役して、キスまでして振り向いてもらおう思とった。せやけどお前全然振り向かんのな。……まだ気持ちはなくてええ。絶対振り向かすから俺と付き
多弁に話す侑くん。苦しそうに、何かを堪えるように微笑む侑くん。そんな顔をさせているのは私だ。ここではいって答えれば彼はきっと喜ぶ。でも、私の頭には彼の片割れが浮かんでて。
『ごめんなさい、気になる人がいる』
侑くんの顔を見ていられなくて下を向きながら言う。侑くんは真っ直ぐ目を見て伝えてくれたのに、私は弱虫だ。
「サムやろ？」
思わぬ返答に顔を上げてしまう。
「同じ顔やのにな、何があかんねやろ」
呟いた侑くんは体育館倉庫を出て行ってしまった。
侑くんを傷つけた。顔を覆ってずるずると壁にもたれるようにしゃがみこんだら、もう立てなかった。
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あかね(プロフ) - なほさん» お！同志！ファンタいいですよね！！ファンタもジェネも大好きです！！(笑) (2020年2月26日 23時) (
レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
なほ - ファンタ出てきて沸いた(^_^) (2020年2月26日 23時) (レス) id: cdff0a107e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 鳴瀬 いつきさん» それはそーなる(笑) (2019年10月13日 18時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
鳴瀬 いつき - あかねさん» 「あ、そう…」としか言えなかった笑 (2019年10月13日 17時) (レス) id: ef1511333e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 鳴瀬 いつきさん» お友だち(笑)なかなかおもろい子やな(笑) (2019年10月13日 13時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2019年10月5日 0時
