近界民人形（ネイバードール）は自由を求める【ワールドトリガー】 (ページ4)

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悠一が仲間が帰ってきたと言うから、悠一の後ろに隠れながら私も下に降りた。
迅「おかえりー今日は新しい仲間がいるぞー」
小「新入り？私なにも聞いてないわよ」
レ「俺もだ」
烏「右に同じです」
迅「そりゃそうだ。だって今さっき気ばっかりだからな。なーA」
貴「こっこんにちは」
顔だけ出して一応挨拶する。周りは皆目を丸くしていた。
小「なにこの子！かわいいじゃない！」
突然近寄ってきたので、思わずトリガーを起動させ壁を作ってしまった。ベシャッと音が鳴る。
烏「トリガー持ち…まさか迅さん」
迅「そう、Aは近界民なんだ」
小「近界民…」
辺りが静かになる。悠一は誰も私を殺さないと言っていたけど、やっぱり…
レ「近界民？だからどうした。うちの技術者だって近界民だろ」
小「そう言えばそうね」
貴「私のほかにも、近界民がいるの…？」
宇「そうだよ」
その言葉を聞いて一気に体の力が抜ける。自分の仲間がいる。それだけですごく安心する。
小「そういえば栞、ボスは？」
宇「上にいると思うけど。丁度夕飯もできたし、呼んでくるね」

林「おぉおかえり。んっ迅、隣の女の子はおまえの彼女か？」
迅「いやいや、流石に俺も近界民とはくっつかないよ」
林「近界民？あぁ、昨日迅が言ってた近界民か」
納得したようでポンッと手を叩く。
小「えっ、ボス知ってたの！？」
烏「そういえば昨日そんなこと言ってましたね」
レ「そうだな」
小「私だけ知らなかったの！？」
1人だけ騒いでいる。状況が呑み込めない私は、ただポカンとしているしかなかった。
あっ、大事なこと忘れてた。
貴「悠一、ここはどこなの？」
迅「ここはボーダー玉狛支部。今日からおまえが住むところだ」