【狼ゲーム】私に触らないで。【飯田 リンタロウ】【新村コウ】【霜月 ユキナリ】

ショッキング ページ16

〜in 大部屋〜

ユキナリ「こ、これは……！」

A「私達寝てたの病室でよかったな……巻き添えくらうとこだった……」

ユキナリ「う、うん……」

リンタロウ「なになに、二人とも一緒に居たの？」

A「まぁね。それにしても今回は派手にやったな……」

タクヤのものと思われる死体、その顔面はもはや原型を留めていなかった。

変な夢は見るわ、ぐちゃぐちゃの死体は見るわで体が汗でベタベタになっている……後でシャワー浴びよ。

ミサキ「う……うぅ…っ」

ユキナリ「ミサキさん……大丈夫？」

ミサキ「ご心配おおきに……でもごめん、ちょっと無理そうや……」

マキ「流石にあんなの見ちゃったらね……」

リツ「私も今回は見てるのさえ無理だな……」

チエ「後で、成仏するための儀式を……」

オサム「女性陣はかなりショックを受けているようですね……」

リンタロウ「今回は男性陣だけで探索しようか……」

あまりにもショッキングな出来事に、場の雰囲気はいつも以上に重苦しいものだった。

体調を崩して座り込んでしまっている人も居れば、顔が真っ青になってしまっている人も居るようで。

コウ「……A、お前は平気なのか？」

A「うん、確かにちょっと驚きはしたけど探索したりするのに支障はないよ…………でもちょっと汗でベタベタだから風呂入ってから探索してもいいかな」

体調を崩さずに済んだ私が探索をしない訳にはいかないでしょ、なんて言ってみれば、目の前の彼は表情にこそ出さないものの心配そうな顔でこちらを見つめる。

コウ「無理はするなよ、倒れられては面倒だからな」

A「大丈夫大丈夫、そうと決まれば早く準備しなくちゃね」

じっとこちらを見る人々に背を向け、私は歩き出した。

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